28日後場寄り付き後の東京株式市場で日経平均株価は、一段高となりきょうの高値を付ける場面があった。上げ幅は450円程度、1万3600円台半ばまで上昇した。週末や月末、一部海外投資家の決算期末も重なり、株価水準を押し上げておきたいとする思惑の買いが売りを上回っているという。
市場の一部からは後場も一段と上げ幅を拡大する展開を見込む声が聞かれる。379円高となった前日に続いての急伸で、週末の後場とあって利益確定売りが出てもおかしくない状況だが、株価指数先物などへの買いが途切れる兆しはみられない。
中国株式市場で上海総合指数は反発も、やや伸び悩んで前場を終えているが、日経平均への影響はほとんど出ていない。短期資金を中心に、投資家の関心が上海株よりも日本株の独歩高に向かっているといい、連動性が次第に薄れているという。
東証株価指数(TOPIX)も高値もみ合い。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約303億円が成立した。市場では「売り買い注文は均衡で、相場全体への影響は限定的」(国内証券)との声が聞かれる。
12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆3774億円、売買高は17億8981万株。東証1部の値上がり銘柄数は1572、値下がり銘柄数は99、変わらずは41となっている。
トヨタが2%超上昇し、引き続き6000円台を維持している。ファストリが日経平均や先物に連動して上昇しており、日経平均を現時点で40円あまり押し上げている。三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGがそろって高く、マツダ、ソフトバンク、野村、富士重、ソニーが前場に続いてしっかり。一方、カーバイド、エプソンの下げが目立つ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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