第1話 学、異世界へ引きずり込まれる
第3章 学、本屋で迷子になる
あのあと、オレは本田書店前で降りた。店の名前がバス停の名前になってるってすごくないか?
でもあのじいさんはなんだったんだ……? また会えるって?
うーん。考えてもしょうがないか!! 夢だ夢!
でも、じいさんの目はマジだった。しかも、オレの名前知ってたし。不思議だ。
不思議なできごとが起きるのが夢なんだろうけどな。
ま、忘れるか。
「学ー!!」
キャー、助けてー、ウルトラマーン!! バルタン星人が来たー!!
「誰がバルタン星人じゃ!? なぜにウルトラマン!? このあたしがあの怪物にでも見えると。……そうか、まずはコイツの目を覚まさないとなぁ?」
咲が、指をパキパキ鳴らし始めた。
逃げなければ殺されるます。隊長、家の母さん並の敵を見つけました。絶対絶命です。でも、指太くなるぞ、もともと太いけど。
「失礼な!? このときに及んでまでケンカを売るか貴様は! 隊長って誰だよっ。誰に向かって言ってるんだ! 死にたいのかアンタは!」
うん、そうです。っていうバカがいるか、え?
そうして、バルタン星人の待ちやがれー! 毒ガス男!! という絶叫とともに、走り出した。発狂に近いかも。うん、これは発狂だ。
と、そこに人生最大のグットタイミングでウルトラマン翔が登場。たぶんオレは、人生の運を全部使い果たしたとおもう。これから死んでもおかしくないだろう。
オレはウルトラマンを盾的なかんじにして、バルタン星人の攻撃を止めた。我ながらいい策だ。
「学、今日はこれぐらいにしてやる。今度は覚悟しておけ。」
バルタン星人の殺し屋の目。だけど、すぐにいつものかんじに戻った。
ふぅー、助かったー。
ん? あれ? オレどのくらい走ったんだ? けっこう走ったよな。さっきバス停から降りて、ちょっと考え事して、で直線でスッゲー走ったんだ。バス停が入口のまん前だったから、かなり通りすぎたな。
そう、考えながら横をチラッと見た。そこに、あった建物は? 2人とも、オレと一斉に横を見たようだ。そして3人、口があんぐり。そこにあった建物は、本田書店だったからだ。
広すぎないか? この本屋。呪いがかかっているんじゃないのか? まあいいか。建物がデッカくて、中にある本がスッカラカン。なーんてこともないだろうに。
そういって、本屋に入ったは良かった。無事に、本屋に辿りつけたんだから上出来だ。今のことが無事にはいるかどうかわからないが。
だが、やっぱりオレの不幸はおこぼれなしのようだ。
広い、広すぎる。外からじゃわからなかった。中から見るとクソひろいじゃないかよ。
「うーん、これじゃどこになにがあるかわかんねぇな。はじっこから順番に見てく?」
翔。オレはそのマイペースさに感動するぞ。はじっこからみたらこれは徹夜で丸2日かかる。
「学、アンタここになに買いにきたの? あたしはオカルト本。翔は?」
「オレ? オレは、ゲームの攻略本にきまってんだろ。アイテムのリストにチェックいれたいんだよなー。」
2人の好きなものですね、はい。わっかりましたー。
「どーせ、オレは買い忘れてた教科書ですよー。すっかりカバンの奥底に沈没してて舟上げしたらギリギリ文字が読めたリストを解読してきたんですよー。」
「ぷぷっ。」
笑いをこらえるな!
「あっはっはっはっは!!!!!」
やかましいわ! そんなにウケるか普通?
2人は、まるっきり10分間笑い転げたあと本を探しに行った。
「じゃあな、翔、咲! 終わったらレジの横で待ち合わせな!」
ラジャ! という声を聞きオレは参考書の山へ。行こうとおもったんだが、どこにあるのかわからなーい。広すぎて地図の場所もわからなーい。
「どうしようー♪」
小声で自作の「どうしようの歌」を歌っていたら、検索するコンピューター発見。
キターーー!! オレはパソコン系は得意ですから!
……。よし。検索完了。行きますか。
おっ。あったじゃん。って、少なっ。
まぁ、わかりますよ。参考書が売れないことも。だからって、ねぇ。他のジャンルが少なくても500冊はあるのに、ここ100冊って……。
うーん、ちゃんと4冊あるかしら。
いかん、混乱しすぎて女言葉になった。どうしたんだ、オレ。
あ、4冊ドまんなかにあるじゃん。そうか、上条中って金持ち学校だから教科書も自分で買えシステムで売れるんだな。
やるじゃん、本田書店。
さあて、レジへ行きますか。
お、いるいる。2人とももう終わってたんだ。
「合計で7000円になります。」
財布、財布っと。ギリギリだ。余り500円か。よいしょっと。
チャリーン。
え? 今の高速で走りぬけていった物体はなんですか?
ってか500円がない! 消えている! またか!
「フフフフフ。この500円玉はもらった。」
咲、やめなさい。それはオレの500円。
「あたしのお金はあたしのもの。落ちてるお金もあたしのもの。」
なんだ、そのジャイアン思考は!!
「もういい、500円ぐらいくれてやる、といいたいところだがそれがないとオレは歩いて家まで帰らんといけなくなる。」
「いいじゃん、歩いて帰れば? 運動不足解消ってことで。」
運動不足じゃないから! オレ、サッカーを部活で毎日やってますからね。むしろ運動過剰なんですけど!
「お客様、後ろに並んでいられる方がたくさんいますので早くしていただけますか?」
あぁっ。すいません。
しょうがねーなー。あとで500円取り戻すか。
「ありがとうございました。またおこしください。」
もうとうぶんこねぇな。
うーん、なんか忘れてる気がするんだけどなぁ。……そうだ、500円!
「ねぇ、それのことなんだけど学。これマジでもらっていい?」
よくねぇから。
「ちぇーっ。じゃいいや。」
なんか戻ってきたーーー!! こんなにすんなり戻ってきていいのか!?
「そのかわり、今度ハンバーガーセットおごって。」
うっ。そうきたか。
「でもさぁ、咲。おまえん家も金持ちだろ? こんなに金が大好きってレアだぞ?」
「だって、家それで金持ちなんだもん。家の資産どれくらいあるとおもってんの? ピーーーーー(いえないよ! by作者)億円だよ。」
「ヒー。咲、それ一部を家にくれないかなぁ。家、サラリー一家だし。大変なんだよね。」
「あげるかっつの。家の金好きを知らないとはいわせん。しかも今いったばっかだし。」
おい、バス停あるぞ。おまえらバスで帰るんじゃないのか?
「あ、そうだった!!」
おい。忘れてたのか。
「おーい、バスきたぞ。乗るぞー。」
増えました、文字数。どんどん妄想が膨らみますね。
今回は、翔と咲がでてきました。サブがでてくることでウケを狙うことも可能になりました。
最近は期末の影響で学校の図書館が貸出しないんで影響は少ないです。
そういや、大発見したんですよ! 学校の図書館に端っこですけどオカルト本が!!
しかも、魔女狩りとかミイラの秘密とか!! 感動~~。
それでは、また今度ですー。
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