ドイツ:6月インフレ率1.9%、2カ月連続で上昇-予想上回る
6月28日(ブルームバーグ):ドイツの6月のインフレ率はエコノミスト予想を上回り、2カ月連続で前月から上昇した。4月には2010年以来の水準まで低下していた。
独連邦統計庁が28日発表した6月の消費者物価指数 (CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年同月比1.9%上昇と、伸び率は5月の1.6%を上回った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト24人の予想中央値は1.8%上昇だった。6月の指数は前月比で0.1%上昇した。
北ドイツ州立銀行(ノルトLB)のエコノミスト、イエンス・クラマー氏(ハノーバー在勤)は「インフレ率の小幅上昇は現在のところ、懸念するには及ばない」とし、「引き続き2%を下回っており、この先数カ月はこのあたりにとどまると確信している」と語った。
ドイツ連邦銀行(中央銀行)は今年のインフレ率を平均1.6%、2014年は1.5%と予想している。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の14日発表によると、5月のユーロ圏インフレ率は1.4%と、前月の1.2%から加速した。6月の数値は7月2日に公表される。欧州中央銀行(ECB)は今月、域内のインフレ率見通しを今年1.4%とし、従来の1.6%予想を下方修正した。14年については1.3%との予測を据え置いた。
原題:German Consumer Price Index Rose for a Second Month inJune(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Stefan Riecher sriecher@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/28 21:41 JST