「変か変じゃないかって言ったらかなり変。歪だね。」

「だけど人間として俺が相入れられるか入れられないかで言ったら
たぶん問題ない。」

「ただそれは俺が今お前の言葉を聞いただけの俺の解釈だから
お前の言葉じゃ言い表せないことを含めたお前を理解するには
もう少し時間がかかると思うよ。」
「むしろ普通を自分だって思っている思い込みの激しい人の方が
俺は相いれないだろうけどね。」




「社会的に見栄を張る必要がないのが性だっておまえは言うけど、
好きな人のために演技を決め込む女性は多いよね。」
「でもまあそのときのお前にとっては、演技のいらないような世界だったんだろうけど。」


「それはお前に与えられたもので、それを何年も繰り返してるってことは
少なからずお前が求めていたものがあったってことだ。」
「ただ選択が与えられなかったことには同情するけどね。」



「その時のお前自身の社会が狭かったこととかお前自身の経験や年齢が
幼かったから勉強ができて運動ができてっていうのがいい子だと思っていたのかもしれないし
勉強や運動意外にもなにかあったんだろうと思うけど」
「たとえば親孝行であったり性格であったりもいい子だっていうふうにもいえる。」



「頭の悪さは年相応って感じ。」



「この歳で自分が何なのかを分からないのはむしろ普通のこと。」
「自分が何かをわかっているとしてもそれは思い込みで
きっとたくさん失敗するだろうね。
お前の場合は自分が何かをわからないで行動できずにいるだけだよ。
良くも悪くもね。」





「相手が自分を信用してくれているか、試そうとしているとして、
それに応えるためには、信用を示すためには行動でしめさなくちゃいけない。」

「試されていることを知ってあえてそれに挑んでいるとすることなら
相手はそれを過敏に評価してくれる。」

「うちの主従は信用っていう目に見えないものがいちばん大切なんだけど
だからこそそれの証明は体現以外には成し得ない。」



「O型のその頑固さは信用に値するよね。俺も含めて。」
「お前自身のことを信用しているわけじゃないけど。」



「希望的観測には覚悟が必要。」

「どちらかふたつを選ぶとき優先順位が必ずうまれて
1番と2番をどちらも得ようとするときに
優先順位をつけた意味を考えて、そのリスクを理解し覚悟し努力や気持ちを持たない限り
2つを同時に得ることはできないし、破たんするね。」

「相手と自分で優先順位をつけるとき、
結局自分がかわいいんだけど、だけど、だからこそ
信用を得るためには相手を自分のように思う思いやりが必要。
特にそれが試されていることだと自覚していて、相手もそれを分かっているときには。」

「イエスキリストの『左の頬を殴られたら右の頬も差し出しなさい。』」
「相手が自分に対して何か嫌な感情持っているとして
もう、どうぞ好きなだけ殴ってくださいっていうくらいの気持ち。
そこに無駄な言葉は必要ないと思うけどね。たとえ自分が何をしたのか分かっていなくてもね」

「希望的観測なんて甘え。ただ、覚悟を持ってそれ相応の努力や気持ちがあれば
現実的に成しえないことではないと思うよ。」
「2番目を捨てる覚悟と、そのリスクと意味を考える。
もしかしたらどちらもなくすことになるかもしれないという覚悟とそのリスクと意味。」
「お前が選んだ選択に間違えはなくても、お前がその時にとらえる意味によって
結果の受け方がかわってくる。」」
「そういう覚悟ができなければ、スタート地点にも立てないままだ。」
「ただこれから俺たちが相いれあえたなら物理的な距離なんて関係ないと思うけどね。」


「もしもお前が向こうに行って帰ってきたときに
俺とお前の主従が変わらずにいたら、ある人物に感謝してほしい。」








「俺は自分の仲なら価値観でも能力でもなく気持ちしか信用できない。
気持ちっていうのはつまり自分の良心。」

「自分の気持ちは自分の意思で変えることはできない。
どういうふうに、どういう割合でとらえるかは変えられるけどね。良心も同じ。
心が勝手に思ってしまうってこと。ただ自分で良心が2割、3割、8割、っていうふうに
とらえることは自由にできてしまうけどね。」


「自分がじぶんの良心にしたがって行動したことを
他人に否定されたときに、
それを自分がどういうふうに受け止めるか。
いや、これは自分で変えることのできない自分の良心に従ったことだから。
っていえるのか。
どこかで自分の良心ではなくて能力や価値観で理由づけをして、
いやでもこれは、たぶん正しいことで、っていう風に
相手を否定して自分を肯定して良心に位置付けるのか。」
「自分を信用して良心とそれを区別できるようになるってことは
全てを受け入れる、というかすべてを受け入れる気持ちになることはできない。
なぜなら自分の良心がわかるということは悪意そのものも分かってしまうから。」









相手の信用を得るときに
人は自分と相手を同等もしくは相手の方を自分以上にして接することが必要。
それは目に見えないものだからこそ行動で示さなければ相手には伝わらないし、

その行動には必ずリスクが伴う。

自分が心配されるようなことをしたときに
相手を心配させてしまうリスクを考えることが大切。

相手のことを思いやるっていうこと。

「オラオラ系のSがMをいじめているときSは『こいつはおれの思い通りだ』
と思う気持ちと『こんなふうに従順になれるなんてすごい』
と思う二つの気持ちがなければただのDV」








「自分と未来は変えられる。」
「他人と過去は変えられない。」
「結局今を大切にできないと未来も大切にできない。」
「今この瞬間が大切なんだよ。」







「大勢に愛されるよりは
たった一人に『わたしははただ1億人に出会ってもあなたがいい』と言ってもらえることに
幸せを感じるようになった。
自分に自信を持てないから、自分を信用できないから、
たった一人のある相手じゃなく不特定多数の人から愛されることを連想させてしまう。」

「お前はまだそれを感じてはいないよね。」
「俺も若いころはそういう風に思ってたけど。
ある意味自分が生まれた意味を見出そうとする。
今の俺もそれを模索しているけどその規模と意味が、昔とは違ってきてるって感じかな。」





「たとえ俺とお前が主従の関係になったとしても
一番にお前が信用すべき相手は俺じゃなくてお前自身。」
「お前自身を信用できるようになればお前は俺を信用できる。」

「結局どうしたいのかは自分で考える。」

「自分のした行いに相手がなにかしら影響を受けることを忘れないこと。」
「相手の気持ちを自分の気持ちのように受け止めること。」
「それが自分の行動に責任をもって行動するということ。」



「でもまあ今日話してみてお前にとっての俺が特別な存在であることは
伝わったかな。」
「お前も、今日話してみて思ったこと教えてね。」
「泣ける?」
「まだ俺の前で泣くのは抵抗あると思うから、たくさん泣いてきなさい。」
「まずは素直であること。」