あの方とお話できて、
そのときに思ったことをなんでもいいから教えるように言われてる。
わたしの話を最後まで何も言わずに聞いてくれた人が初めてで
それが感動で嬉しくて、驚きだった。
「まあ確かに何かしら口を出したくなるかもね、この話は」
といいつつも
気を遣ってくださった
それに、わたしの過去の境遇には同情しつつも
それがわたしが思っているより、否定的というか、ネガティブなことでもない、って
教えてくれた。
その境遇は、その待遇は、わたしが「与えられた」ものであり、
わたしはそれのすべてを否定してはいけない。って。
そうなの、わたしには確かに選択する権利がなかったけれど
その全部がいやなわけじゃなかったから。
守られてきた部分だってあったわけだしね。 そうなんです。
だからもう10年近くその状態をわたしは受け止めてこられたんです。
そういう感じで
お前の馬鹿さ加減は年相応だってww
ほんとに、馬鹿ですよねいろんな意味で
みんなわたしが大人びているとか、頭がいいとか言ったりするけど
結局のところわたしはこういう年齢で
わたし自身自分が頭がいいなんて、思ったことない。
勉強云々は別にしてね。それがもう、ずっと嫌で。
でも、年相応だって。
わたし普通だ。
嬉しくてちょっと恥ずかしくなったりして、でも涙出てきて。
わたしに感情の何かが欠如しているのは確かだけど、
自分のこと、人間としてみんなと同じに見てくれて
普通だって言ってくれて
どうしても許せなかったっていうか、認められなかったことで、
でも自分はそれをどこかで自覚していたから
こう言われたときにハッとした感じ。
まさか他人から、しかもあの方から言いあてられてしまうなんてね。
あの方は、わたしが彼を大好きで飼ってもらいたいって思ってるって
もう分かっていてくれているから、
わたしにいろんなヒントをくれた。
「信用しあう関係って何か」
「信用を伝えるにはどうしたらいいか」
「わたしが今見るべきものは何か」
「相手を思いやるってどういうことか」
そういうの、ぜんぶリアルに現実的にでも抽象的に端的に
彼の過去や経験やわたしの今の状態や、ぜんぶを踏まえて把握したうえで
今のわたしに何が必要か不必要か
丁寧に言葉を選んで、適切に距離を置いて話してくれた。
わたしのことを考えてお話してくれてるって伝わってきて
こんなふうにわたしのこと見てくれる人いるんだなあって。
1回しか会ったことなくて
ふたりで声で実際話すのなんて3回目で
それなのにこんなに分かってくれて。
わたしが彼を好きで、飼ってほしく思ってるのは本当だけど
そういうことを全部差し引いても
わたしにとって彼は一生忘れられない人になると思う。
わたしは近いうちに「わたしの留学」と「あの方との関係」に
優先順位をつけなくちゃいけない。
わたしは彼が大好きで感謝していて憧れていて尊敬していて、
彼の世界にもまた惚れ惚れしていて。
SMの主従にはプレイというか、手を加える愛情表現が必須で
そこにあまりにも物理的な距離があることで
信頼関係が薄れて主従関係の破綻っていうことももちろん考えらる。
というかそうなることの方が多いっていうのは目に見えてる。
だけどわたしの留学もまたわたしを魅了してる。
ずっと憧れていていろいろな物を代償にしてわたしはその準備を
今まで少しずつ進めてきた。
わたしは今まで必ず海外にいくっていうことを決めていて
日本には戻らない、くらいの覚悟をしていたから。
だけど、彼と出会ってしまって
彼の世界にひかれてしまって、動けなくなってしまって。
「あの方のSM」において信頼関係は絶対。
もしも相いれた関係になったとしても、物理的な距離は
信頼関係をきっと希薄にするよね。
わたしは留学しながら彼との関係をどうにか保とうって考えてた。
でも彼はそれを「希望的観測」だって言った。
現実的に考えたときに、それは都合がいい、甘えた考え。
信頼関係が希薄になるってわかっているのに、それを選んだってこと時点で
わたしは既に優先順位を付けている。
信頼っていう目に見えない関係であるからこそ気持ちを体現することは必須で
彼との信頼関係を築きたい私が今自分のことを優先していることを
体現しまっていては、信頼関係なんて築けないでしょ。
その状態で、
彼を、相手を2番目に置いている状態で
『わたしは貴方を信頼していますから信頼してくださいね』っていうのは確かに都合がいい。
これは甘え。
わたしが留学する立場だということを置いておいて
わたしもたぶんこういう風に思うもん。
都合がよくて、甘えていて、そんなこと分かっていたから
図星をつかれちゃったってこと。
そもそも信頼することは思いやることで、
つまり相手の気持ちを自分のことのように考えることだって、あの方はおっしゃった。
迷惑は何をしてもかけてしまうことだけど
相手に迷惑をかけているという自分のリスクを理解しているのとしていないのとでは
信頼やその関係の深みが全然違ってくるって。
相手に信頼してもらいたいときに体現しなければいけないことは
相手を自分よりも高くすることだって。
あの人がご主人さまだとか、サディストだからとか
わたしがマゾヒストだからとか
そういうことは関係ない。相手と自分っていうふつうの人間関係の話ね。
あくまでも。
わたしが彼に信頼してもらうためには
わたしの人生においてまさに究極の選択をしなけらばならない。
1番をとるなら2番を捨てる覚悟を、
どちらもとるならふたつとも捨てる覚悟を
その選択したことに対するリスクを理解してから決めなくちゃいけない。
これが今のわたしが現実的に彼と関係をもつために必要なこと。
そういう決断を迫られる時が近い未来にくる。
ただ
もしもこれ以外で相いれることができたとしたら
信頼を勝ち得ることができたとしたら
これもまた現実的に努力の仕方や気持ちの持ちようで
物理的な距離は関係ないというふうにもおっしゃっていたけれど。
相いれることができたらね。
わたし、いままで彼に信用してもらいたいってそればっかりだったけど
わたしも彼を信用できるのか、って考えた時
わたしがわたし自身を信用しなくちゃ
彼を信用しているわたし自身を信用しなくちゃ
彼を信用することなんてできないってわかった。
これも、あの方に教えてもらった。
わたしが今見るべきものは「今」で、
今が見えなければ未来をみることもできないし
自分を信用できないことには相手を信用することもできない。。
困った。
自分にもいろいろな自分がきっと存在していて
変化しない自分はいないのかもしれないけれど
自分の「きもち」だけは自分自身で変えることはできないって彼は言った。
それはこう、自発的に自分の中からでてきてしまうもので、
自分が頭でどういう風にとらえようとか、とらえ方を変えることはできても
気持ちの自発を自身でコントロールすることはできない。
だから、本当に自分を信用するなら、
自分の内側からわきでてくる「きもち」を信じることだって。
それが自分を信用するってことになる。
わたし、これ書いててはじめて理解したw
なるほど。
書くってすごい。
まあそれは、おいといて。
彼が最後に言ってた「たくさん泣きなさい」「まずは素直であること」っていうアドバイスは
素直になって、自分の「きもち」を確かめてみなさい、ってことだったのかな。
だって、自分の中からわき出てくる、
まだ頭で考えてしまう前の「きもち」を感じるなんて素直にならない限りできないもんね。
こういうこというと
また「分かった気になるな」って怒られちゃうけど。
でもまあ貴方の言っていることの本質がわからなくても、わかってないけど
わたしの仲ではそういう風に受け止めます。
彼の言う主従がどれだけ重たくて深くて分厚くてっていうのが
昨日の夜に前のわたしよりもすこしだけ理解が深まったというか、
なんだろう。
自分の人生を変えるような選択を考えることも
自分が本気の本気で信用を得たい相手に対してだったらありえるって
もう、SMじゃなくて、本当に純粋な信頼関係を初めて考えた。
思いやることとか、相手を信用するってこととか。
自分の行動には誰かへの迷惑がかかっていて
それを自覚することがどれだけ大切なのか、その自覚こそが、
責任をもつってことに通じるって、たぶんそういうことだと思う。
こんな深い素敵な関係があるなんて。
今までになかったからもうほんとにわたしの出会いは本当に極端。
彼も彼の世界も前よりもわたしを魅了してる。
あの方は、まだ未熟なわたしを分かってくれて
適切なスピードで、わたしをここまで導いてくれた、
本当に思いやりのある人。
すごくきれいな心をもってるんだろうなあって思って、
今までたくさん素敵な出会いを重ねてきたんだろうなってうらやましくなった。
本当に彼をわたしは一生忘れない。
これをどうやってまとめようか…。
遅くなったら悪いし…。
とにかくお礼しよう。