何かと厳しい家で、ほとんど自由なく育ったわたしは
要はアダルトチルドレン。
アダルトなチルドレンでも、チルドレンなアダルトでもないからね。
この言葉に誤解があるようならこれから書くこと読まないで。
理解のある人にだけしか読んでほしくない。
何かに対する、とくに自分の性やら趣味に対するこだわり的なものが
ほとんどなかった。
何かを本気で楽しんだりはしゃいで喜んだりすることもない。
嘘でかためていかないと「わたしの社会」では生きてこられなかった。
思考は極端に偏っているし 期待に過敏で 全てに臆病。
わたしは家の中では「ヒーロー」の役割だったってことかな。
わたし以外の環境は全部が世間体で
家庭も、学校も、そのほかも。
だから家族も家族じゃなくて、同じ家にすんでる人ってだけで
「わたし」という個人が「家庭」という社会でヒーローをして
それがわたしの役割だから、どんなわたしがいようとわたしは常にヒーローなわけ。
ヒーローはいつもヒーローであるから
ヒーロー以外ではいちゃいけない環境だった。
家族で旅行なんて一度もない。
遊園地とか水族館とか動物園とかはじめて行ったのが
修学旅行だったかな。
でもみんな絶叫系とかそういう激しいのばっかり乗りたがって
わたしももちろんそれを選んでるから
何気なく外れてたメリーゴーランドとかは乗ったことない。
あとぐるぐるまわるティーカップね。
馬…
湯呑み…
…のっちゃうのか。まわっちゃうのか。
某ねずみワールドとかも
摩訶不思議な未知の世界だ わたしに言わせれば
変な同情とかやめてね。
これがわたしの普通なんだから。
悔しがったり
テンション上げたり
爆笑したり
笑い泣き悔し泣き
微笑んだり
苦笑したり
怒ったり
喜んだり
わたしの感情のほとんどが演技で
友達の前で本気で笑ったりはしゃいだりしたことはたぶん一度もないかも。
怒ったことはあった、かな。
というかそもそも友達を友達と思ったことはないかも。
ただつきあいで、って感じ。
両親も、弟もそうで、つきあいでね。
ただ、あることがあってからわたしはその家庭っていう世間で
うまくいけなくなったんだけど。
感情が演技だったっていうより
楽しんだことが一度もないかも、って言った方がいいかもしれない。
楽しめないんだよね
物心ついたときにはもう演技してた。
自分が演技してたことに自覚したのは、いつだったかな。
小学校高学年とか?
まわりの空気で笑ったり悔しがったり怒ったりしていても
心の中では確実に無表情な自分が中心にいて
冷めた目で空気に溶け込むわたしをじっと見てるの。
とにかくわたしの今までは
嘘嘘嘘。
嘘ばかり。
過去の恋人を含めて
わたしのことを好きだって言ってくれたひとはいたけど
その人たちが好きになった人は嘘のわたしだから、
本当のわたしじゃない。
本当のわたしなんてわたしが一番わかってないけど。
自分の嘘を自覚した時から
彼らに対する罪悪感とか無表情な自分に対するきまずさがあって
窮屈っていうか、狭かった感じ。
でもそれが普通だったから
窮屈ではあっても苦痛じゃない。
無表情っていうか
何に対しても無関心?
ちがう 全部に関心がないわけじゃないけど
ただ 感情が乏しい?
すべてはわたしが「わたしの社会」で生きていくため。
ヒーローなわたしがわたしの世間体でヒーローで居続けるための嘘で
それを10年単位でずっと続けて、
結果、そのせいでわたしは、「わたしの社会」は
崩れてしまったんだけど。
自分の性にこだわりがないから
オトコとかオンナとかの性別にもこだわりがなくて
だからとは言い切れないけど恋愛対象はどちらでもかまわないし
自分の初めてが無くなったときも
とくに感じることもなく受け流したし。
わたしにこれといった趣味はひとつもない。
特技ならたくさんあるけど、それは好きなことじゃない。
でも、一人で暮らし始めてかなり丸くなったけどね。
こういうふうに気持ちを言葉にするようになって
あの方と出会って、いろいろと変化があって、
自分のくせも前のわたしよりも分かってきたから。
ほかにもいろいろあって、かききらないから書かないけど
そんなわたしの本心を知って
みんなわたしから離れて行っちゃった。
あの方はむしろ歩み寄ってくれて
だからわたしはあの方に感謝してる。
自分でさえも一歩引いていたわたしに近寄ってくる人なんて
この世にいるんですね。
ちちのひだからかわからないけど
親戚の集まりに呼ばれた。
うちの家系ってほんと外面だけは天下一品だよね。
もちろんわたしも含めてね。
今更陰口をしてきするわけじゃないけど
わたしがわかってるとわかって言ってるからタチが悪い。
気味が悪い家。
それに気づいたのも最近、丸くなってから。
今まではもう、それから逃げるなんてことを考える暇も与えられなかったから。
今は幸せ。
それももうすぐ終わっちゃうんだろうけどね。
なんだか言葉がまとまらない。
つかれた。