あの方の周りにいるペットや奴隷たちは
きっとすごく強い女性だ。

あの方が信用していて愛でたいと思える女性。

強くて、良心的で、綺麗で、どこかあの方と通じ合える女性。


なんとなくわかる。




あの方の信用を得た女性。


素敵なあの方の信用を得たんだから
すごくすごく素敵なんだろうな。




うらやましいな。
わたしもそんな素敵な女になりたいのに、
どうしてもあの方に応えることができない。
不器用でから回る馬鹿な女。

死ねばいいのに。



もう
うらやましい。
悔しい。

わたしが一度も見たことがない、
サディストになった時のあの方を知ってるなんて。

高笑いする声も、興奮して高ぶった時の御姿も
わたしには想像もつかない。



わたしだって
あの方に染まれるならなんでもする。

何かを得るなら何かを捨てなきゃいけないんだよね。


何でもするって言いながらその覚悟があやふやで
だから愛を見せることができないの。



その前にわたしにできることやればいいのに、
あの方はそれを見極めて、評価してくれているのに。


わたし何やってるの?



これじゃあただ欲しがるだけ。


傷がほしい。
抱いてほしい。
噛んでほしい。
縛ってほしい。


だらしない。





ちがうの。


もっと

あの方のおっしゃる通り。

自分を見つめなくちゃいけない。
素直にならなきゃ、スタート地点にも立てない。

今まで生きてきて、無視してきた部分全部と
今向き合わなくちゃ何もできないのに。



素直になってうまれたままの「きもち」を感じるの。

脳が都合よくとらえて考えてしまったものじゃなくて
生まれてすぐの、綺麗な「きもち」







かまってもらえて、お話を聞いてもらえて、

結局奢り高ぶっていただけ。





死ねばいいのに。