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【長野】

栄村特産の山菜でお菓子 主婦グループら開発

行者ニンニクを使った商品をPRする斎藤さん(手前の列の左から2人目)と松本大の学生=松本市の松本大で

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 二〇一一年三月に震度6強の地震に襲われた栄村の主婦でつくる「栄おかしくらぶ」と、松本大(松本市)の学生約二十人が、村特産の山菜「行者ニンニク」を使った菓子を共同開発し、二十九日から村内で販売する。自身も被災したおかしくらぶの斎藤和代さん(47)は「学生さんの協力があってできたこと。感謝の気持ちでいっぱいです」と話す。

 新商品は「おつまみクラッカー」(五百円)と「行者さんのつえんぼ」(三百五十円)。「つえんぼ」は栄村の方言で、つえを意味する。行者ニンニクの風味を生かし、さくさくとした食感にこだわり、酒のつまみにぴったりな味に仕上がった。

 斎藤さんたちは地震の二年ほど前から行者ニンニクを使った商品開発を計画。だが地震が発生し、拠点にしていた村特産加工センターは電気や排水設備が壊れ、約二年間、使用できなかった。大量の在庫品が販売できなくなり、「泣きながら片付けた」(斎藤さん)。解散も考えたが、松本大側から申し出があり、商品化が実現した。

 おつまみクラッカーの外装には、村内の絵手紙愛好家グループ「芽吹きの会」の絵はがきをしおりにしたものを同封。斎藤さんは「学生が一生懸命考えてくれた。主力商品にしたい」と話している。

 問い合わせは松本大地域づくり考房ゆめ=電0263(48)7213=へ。

 (中津芳子)

 

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