本谷亜紀1988年埼玉県生まれ。幼少よりラーメンに親しみ、高校時代に食べ歩きを始める。大学入学後は、食べ歩きサークルを主宰する傍ら、2010年より『お願い！ランキング』（テレビ朝日系）で"ラーメン女子大生"として活動を開始。大学卒業後はラーメン評論家としての活動を本格化。
昨年は、らあめん花月嵐の期間限定メニュー「ベジラーメン菜菜」をプロデュースした他、「森田一義アワー 笑っていいとも!」のコーナー「私立 その道のプロ高校」において「ラーメンまる秘攻略術」と題し、２週連続で講師役を務め、さらには、ＦＲＩＤＡＹ、グランドジャンプ『ラーメンＯＬ本谷亜紀の麺活！！』で連載を受け持つなど幅広く活動。
「ラーメンは美味しく楽しく」がモットー。年間350杯程度を食す。［著書］『日本初の[女性ラーメン評論家]になっちゃいました!』（扶桑社）
「変わり種ラーメン特集」最後は、オープン当初から話題となっているパインラーメンをご紹介します。その名も「パパパパパイン」。連日ラーメンマニアやメディアに引っ張りだこのとても個性的なラーメン屋さんです。
まずお店の外から他のラーメン屋さんでは見かけないようなパインのちょうちんとパインラーメンのテーマソングで迎えてくれます。
メニューは基本的にはパインを使ったラーメンのみ。普通の醤油ラーメンなどはないのが振り切れていてかっこいいです。今回はパイナップル塩ラーメン(700円)+味付玉子(100円)を注文。塩の他に醤油もありますが、初めての方はよりパイン感を楽しんでもらいたいので塩がおすすめらしいです。
ラーメンには、なんとトッピングでパインが載っています。このビジュアルだけでも驚きです。
スープは豚や鶏などの動物系は一切使わずに、100％パインジュースと昆布や煮干などの出汁を合わせています。隠し味程度ではなく、全面にパイン果汁が出ているのが大きな特徴ですね。味はというと、スープの4分の１がパイン果汁でありながらもしっかりと昆布と魚介だしが出ていて後からパインの甘さが追ってくる感じです。開店当初から何回かおじゃましていますが、今が一番塩ダレと果汁のバランスが取れていて飲みやすく感じました。
また、麺はパインが練りこまれているのか？と思ってしまうほどスープによく絡み、時間がたっても伸びにくくスープとの相性がいいです。
全体を胡椒で引き締めているので甘ったるい感じはないですね。
そして是非挑戦して欲しいのがパインジュースに漬け込んだ味付卵です。白身には色がついていませんが黄身にはしっかりとパインの味が染み込んでいます。これはまるでスイーツ。意外にも塩スープを飲んだ後にホッとする箸休めになっています。
なんと冷たいメニューもあるので夏はそちらもおすすめ！
「ほかには無いラーメンが作りたかった」と倉田店主はおっしゃっていましたが、ここまで独自性のあるラーメンはなかなか無いでしょう。お店に行けない！という方は通販も始めたみたいなのでまずはそちらで試してみるのもいいかもしれません。ラーメンって本当に奥が深いなと改めて感じました。
あったかいパイン。酢豚以外で食べることはないですよね
店内はパインでいっぱい。箸入れだって、胡椒入れだってパインです
スープを吸った麺が甘くておいしかったです
ちょうちんまでパイン。徹底してます