中国企業、時価総額世界トップ10から姿消す－米国勢が独占

　　６月27日（ブルームバーグ）：中国企業が2006年以降で初めて、株式時価総額で世界の上位10位から外れた。代わりに10位以内に入ったのは米企業。流動性逼迫 （ひっぱく）や成長減速に見舞われている中国に対し、米国の株式相場はこの10年で最大の上昇局面にある。

26日終値に基づくブルームバーグの集計データによると、中国の国有石油会社ペトロチャイナ （中国石油）は５月に世界６位だったが、今月に入って時価総額で350億ドル（約３兆4000億円）相当を失って2140億ドルとなり、12位に後退した。中国工商銀行 は４つ順位を落として13位。時価総額が280億ドル減少した。ヘルスケア製品最大手ジョンソン・エンド・ジョンソン （Ｊ＆Ｊ）や銀行のウェルズ・ファーゴ が中国企業に取って代わり、トップ10は米企業が独占した。

中国株のパフォーマンスは米国株を下回っており、その差は1998年以降で最大。背景には米国の住宅や雇用 市場の改善がある。中国株は過去10年で345％上昇、07年には時価総額の世界上位10位の半分を占めていた。

レッグ・メイソンで運用に携わるウェイン・リン氏は26日の電話取材に対し、「投資家は米国の方を向いている。米国に成長の兆しがあるからだ。中国は正反対。成長期待が逆転している」と述べた。

原題：China Out of 10 Biggest Stocks as PetroChina Ousted by J&J(1)（抜粋）

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更新日時: 2013/06/27 13:52 JST