[ワシントン 27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル理事は27日、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が前週、緩和規模縮小に向けた行程について説明した際、金融市場で正確に受け止めらなかったため、FRB当局者の予想を超えて市場が反応する結果となったとの考えを示した。
バーナンキ議長は18─19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、FRBが現在月額850億ドルの規模で実施している資産買い入れについて、経済の改善が続けば年内に規模縮小に着手し、2014年央あたりに終了させることが適切となるとの見解を表明。
これについてパウエル理事は講演後の質疑応答で、「バーナンキ議長がこの記者会見で金融政策の変更を示唆したとすれば、自分自身は非常に小さいものだったと考えている」と述べた。
そのうえで、FRB当局者の間には資産買い入れ規模の調整に関する議論は市場にある程度の影響を与えるとの認識はあったとしながらも、バーナンキ議長の発言を受けた市場の乱高下は「自分自身の予想を超えるものだった」と述べた。