6月ユーロ圏景況感は91.3、予想上回る改善-景気回復の兆候
6月27日(ブルームバーグ):6月のユーロ圏景況感指数 はエコノミスト予想を上回る改善となった。域内経済がユーロ発足以降最長のリセッション(景気後退)から脱却しつつある兆候が増えた。
欧州連合(EU)の欧州委員会が27日発表した6月のユーロ圏景況感指数は91.3と、先月の89.5(改定値)を上回った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト32人の予想中央値 は90.4だった。
インベステック(ロンドン)のエコノミスト、フィリップ・ショー氏は統計発表前のリポートで、「ユーロ圏経済は今年下期(7-12月)にどこかの段階で安定化する兆候を示してはいるが、直ちに上向くわけではないようだ」とし、「当然のことながら、ユーロ圏市場は世界動向の影響を受けてきた」と記した。
欧州委によると、6月のユーロ圏製造業景況感指数はマイナス11.2と、前月のマイナス13.0から改善。サービス業の指数はマイナス9.5と、5月のマイナス9.2(改定値)から悪化した。同時に発表された6月の消費者信頼感指数改定値はマイナス18.8だった。5月はマイナス21.9。
ブルームバーグがまとめた別の調査によると、ユーロ圏経済は4-6月(第2四半期)に前期比横ばいとなってリセッションから脱し、7-9月(第3四半期)にプラス成長へと回復する見通し。1-3月(第1四半期)はマイナス0.2%成長だった。
原題:European Economic Confidence Improves More Than Forecast(1)(抜粋)
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更新日時: 2013/06/27 20:05 JST