ドイツ:6月失業者数1万2000人減、予想外-景気回復の兆候
6月27日(ブルームバーグ):ドイツの6月の失業者数 は事前予想に反して減少した。ユーロ圏が過去最長のリセッション(景気後退)からの脱却にもがく中、ドイツの景気回復は順調である兆候を示した。
独連邦雇用庁(FLO)が27日発表した6月の雇用統計によると、失業者数は季節調整済みで前月比1万2000人減の294万人。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト35人の予想中央値は8000人増だった。失業率 は6.8%と、約20年ぶりの低水準に並んだ。
5月の失業者数は1万7000人増に改定されたほか、同月の失業率は6.9%から6.8%に下方修正された。
コメルツ銀行のエコノミスト、ウルリケ・ロンドルフ氏(フランクフルト在勤)は統計発表前、失業者の「5月急増はゆがみのようなものだったので、調整があって当然だ」とし、「冬季に大きく景気が減速したことを考慮すると、労働市場は全般的に順調だ」と述べていた。
ドイツの今年1-3月(第1四半期)の経済成長率はわずか0.1%。最大の貿易パートナーであるユーロ圏が6四半期連続のマイナス成長でリセッション(景気後退)下にあることが響いた。
原題:German Unemployment Unexpectedly Drops as EconomicRecovery Seen(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ルクセンブルク Jeff Black jblack25@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/27 17:37 JSTニュース一覧
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