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<<   作成日時 : 2013/06/27 20:36   >>

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近年、エンディングノートや自身のお葬式について考える機会が増加しているように思いますが、
皆さんは、いかがお考えでしょうか?

いざというときが来たり、判断できなくなってしまった時には、もう手遅れ、という悲しいこともあるのでは
ないでしょうか?

その時の為にエンディングノートの準備をしておくと、残された家族も、周りの人にとってもいいかと思います。



終活に関する仕事に就いている関係上
エンディングノートを30冊ほど買いあさって調べた経験から
エンディングノートの正しい選び方と書き方について
初めての方でもわかりやすく説明します。


本題に入る前に・・・
2011年10月に「エンディングノート」という映画が公開されたため、
その関係でこのページにいらっしゃる方が増えたようです。
一応感想を書いた記事
映画「エンディングノート」の感想
にリンクを貼っておきます。

さて本題。
エンディングノートの正しい選び方と書き方
に話を戻します。

60才以上の方を対象にしたある調査によると


エンディングノートを知っている人は、65%。
今後書いてみたいという人は47%。
しかしエンディングノートを実際に書いている人は、6%にすぎない
のだそうです。

つまりエンディングノートの最大の難関は
なかなか書き始めることができないこと、
言い換えるなら最大のポイントは
「書くこと」
なのです。

以下の私の文章が少しでも多くの方の
エンディングノートを書き始めるきっかけとなるなら
とてもうれしいです。

さて
まず、エンディングノートとは何か?
という解説から。

エンディングノートを直訳すると
「最期の覚え書き」。

自分の人生の記録や、残された人に伝えたい情報を
書き記した冊子のことですね。

しかしこの「エンディングノート(ending note)」という言葉、
実は和製英語(日本でしか使われていなくて、英語圏では伝わらない英語)です。
辞書にはのってません。

ceremony hall(セレモニーホール:葬儀場を表す和製英語)といっしょで、
いわゆる忌み言葉や使いたくない言葉の言い換えみたいなものだと思います

こういう言い方をすると、ちょっと批判しているみたいですが、
直接的な表現を避けた商品名のせいで敷居が低くなって、
エンディングノートを残す人が増えてくるのなら
この「エンディングノート」という言葉も悪くないと思います。


さて次に、
遺言書とエンディングノートの違い
についてです。

どちらも残された人に対しての伝達事項が記載されているという共通点がありますが、
遺言書は(財産分与など)法的効力を持つが
エンディングノートは法的効力を持たない。
その代わりエンディングノートは安価で気軽に自由に作成することができる。

ということが言えると思います。


それから
エンディングノートを残すメリット
としては以下の3つ。

1.自分に万一のことがあったときも、家族が困らない。

葬儀屋さんとしての自分の経験では、
ご本人が亡くなって、
「あれは、どこ?」「これはどうしたら?」「お葬式はどんなふうにしたら」
とご家族がお困りになっているケースをよく拝見します。
エンディングノートを残しておくことで、
ご家族がお困りになる可能性を低くすることができます。


2.日常生活の備忘録としても使える

お年を召されたせいで物忘れを起こすことがあっても
住所録や連絡先などの情報を1箇所にまとめたノートがあると
日常生活でも便利です。
その役目もエンディングノートは果たします。


3.家族に対する自分の愛情を伝えることができる

1で述べたような、家族が困らないために、という気持ち(つまり愛情ですよね)を
家族に伝えることができます。
また生前ちょっと照れくさくて言えないようなメッセージを
エンディングノートに残しておくことで
家族の悲しみを癒(いや)し
グリーフワークに役立つこともあります。


2012年に行われた読売新聞の世論調査でも

「自分の葬式についての希望は、家族などに口頭で伝えたり、
文書で残したりしておくべきだ」と思いますか、そうは思いませんか。
答え 1.そう思う 67%   2.そうは思わない 32%

という回答結果になっており、
エンディングノートに対する意識は高まっていると思います。

さていよいよ、
エンディングノートの正しい選び方です。

結論から申し上げますと
「エンディングノートの内容はどれもほとんど同じなので
できるだけ安いものを買いましょう」
です。

エンディングノートの構成・項目は
大体以下の通りです。

・自分の履歴
(生年月日・学歴・過去住んだところ etc)
・資産の情報
(銀行口座・ローン・カード・引き落とし先・保険・年金・株券など)
・親族の情報
(続柄・住所・連絡先・冠婚葬祭の記録)
・友人の情報
(関係・住所・連絡先・冠婚葬祭の記録)
・介護・治療について
(告知・臓器提供・終末治療への要望)
・葬式の内容と墓についての要望
(どれくらいの規模か・どの宗派か・予算はどれくらい・喪主は誰など)
・遺言的な内容(注:エンディングノートに書いても法的効力はない)
(相続や土地の相続について)
・電子情報について
(メールやネットサービスのアカウント・PCデータの処分方法)
・大切な人へのメッセージ

といったところでしょうか。


エンディングノートは基本項目に関してほとんど同じです。
強いて違いを申し上げれば
・レイアウトをいじる
・装丁を豪華にする
・エンディングノート本体と、書き方に関する解説本を分ける
という価格をつり上げるための付加価値があるかないかの違いだけです。

ちなみに先ほど紹介した「遺言ノート」の特徴を強いて挙げるなら、
「遺(のこ)された遺族へのメッセージ」に重点を置いている点です。
これが最近になるにつれて、発売されるエンディングノートの内容が
「身辺整理の為の備忘録」にシフトしています。
無縁社会化を象徴しているのかもしれません。

さてエンディングノートの内容にあまり違いがないとすると
購入するときのポイントは「安い」ことだと思います。

内容が内容だけに
自分の人生の集大成、と構えてしまって
なかなかきっかけがないと書き始めることができない人も多いでしょう。
(冒頭で申し上げた調査結果、実際に書いたことのある人は6%という数値を思い出してください。)

だから気軽に書き始められて
後日気軽に訂正を書き込めることが重要。
なんなら更新を繰り返してさらに将来において
また新しく買い換える必要が出てくるかも知れません。

であるならば革張りの装丁などではなく、
気軽に使えるエンディングノートである必要があります。
ということで「安い」に越したことはないと思います。

最近大手の葬儀社では事前相談や葬儀セミナーに来たお客様に、
自社のエンディングノートを無料で配布するところが増えてきているようです。

「葬儀社  エンディングノート  ○○(自分の住所)」で検索してみてください。
近くにエンディングノートを配っている葬儀社があれば、もらいに行きましょう。

実際何社かの、エンディングノートを入手してみました。
(作りは安っぽいのですが)項目は必要十分でした。
ついでにお葬式について情報を集めたい方には
一石二鳥かもしれません。

購入したら下書きのつもりでとりあえず書き始めてしまいましょう。
構えないで、とりあえず、っていう気持ちが大切。

知人の連絡先を調べなきゃっていう場合も後回しで、
埋められるところを先に埋めちゃいましょう。

ある程度埋めたら、定期的に見直して足りない情報をたしていけばOKです。

誕生日が、書きこむ良いタイミングだと思います。
宿題や仕事などの場合、締め切りが設定されていると、締め切り直前にモチベーションが高まってやれる事が多いと思います。
しかし、ことエンディングノートに関しては、切羽詰まった状況(死を意識した状況)で書こうとすると、
個人差はあるものの、なかなか精神的に辛いものがあると思います。
あえてなんの心配もないときに、お書きになるのが良いと思いますが、
それだといつまでたっても書けないという方も多いと思います。
ならば誕生日にお書きになるというのはいかがでしょうか。

相手の理解がある場合は、
誕生日の贈り物としてエンディングノートを選んでも良いかもしれません。

以上がエンディングノートの正しい選び方と書き方です。


さて、実はこれまで紹介したエンディングノートより
もっとより良い方法があります。

それはクラウドサービス(インターネット経由で提供されるさまざまなサービス)を
使う方法。

(以下はコンピューターやインターネットに詳しい方向けの内容となります。)

実は今まで述べてきた紙のエンディングノートにはちょっと欠陥があります。

それは
機密性
保全性
伝達性
のバランスの問題。

大変重要な秘密が書かれている事が多いのでそうそう人目につくところには置けない(機密性)
火事や地震が起きたときに無くすのが怖い。それ以前に紛失したくない(保全性)
しかし、自分に万一の時があったら、関係者が見られるような状態でないといけない(伝達性)
これらの物理的な制約のバランスの取り方が難しいのです。

以上の問題を紙媒体で解決しようとすると、
顧問弁護士雇ったり、公正証書遺言を作成したりするのが良いのでしょう。
しかしそこまでやるのもちょっとなぁ、
っていう人がエンディングノートという方法を選択しているわけですから、
何か上手い方法はないでしょうか・・・

そういう方にはエンディングノートのクラウド版(インターネット上)に
情報を置いておくことをおすすめします。
そうすれば先ほど述べた物理的な制約から解放されます。

実は今でもエンディングノート機能に特化した
いろいろなクラウドサービスが生まれています。


ただこれらのサービスにもリスクがあります。

サービスの「継続性」です。

このサービスは少なくとも数十年続いてもらわないと困ります。
過去ブログサービスでも撤退する企業がたくさんありました。
せっかくいままで書きためたブログの文章が消滅したケースも多々あります。
エンディングノートのクラウドサービスにも同様のリスクが存在します。




http://funeralservice.livedoor.biz/archives/1558698.html
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