チーフ・プロデューサーによる巨額の番組制作費の横領が発覚したNHK。きょう22日発売の「週刊文春」の取材をきっかけにNHKが20日夜に緊急会見して表面化したが、同誌が横領額を8000万円と報じたのに対し、局側の調査では「1900万円しか把握していない」という。
横領の舞台となったのは既に放送が終了した「BSジュニアのど自慢」だが、当のプロデューサーはかつて「紅白歌合戦」の制作にも携わり、「(紅白も)内部調査の対象」(関根昭義放送総局長)と言い、国民的番組にもメスが入る可能性も出てきた。
関根総局長は20日、「事件の全体図がまだつかめていない」と話すなど、全容解明には時間がかかることを示唆したが、21日夕方までに同局には視聴者から88件の苦情が寄せられた。いずれも、「受信料を飲み食いに使うなんて」「受信料を払いたくない」といった“不払い”の声だったという。
秋口からの、音楽業界の「紅白出演交渉」本格化を前に、NHKの激震は止みそうにない。
ZAKZAK 2004/07/22