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自殺や未遂の労災認定 最多に6月21日 16時35分
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仕事上の強いストレスが原因で、うつ病などの精神的な病気に追い込まれ、自殺や自殺未遂をしたとして、昨年度、労災と認められた人は93人で、過去最多に上ったことが厚生労働省のまとめで分かりました。
厚生労働省によりますと、職場での嫌がらせや長時間の残業といった仕事上の強いストレスが原因で、うつ病などの精神的な病気に追い込まれたとして、昨年度、労災と認められた人は475人でした。
これは前の年より150人増えて過去最多に上っています。
このうち自殺や自殺未遂をした人は93人で、前の年より27人増えて過去最多でした。
労災と認められた人の年代別では、最も多いのが30代で149人、次いで40代が146人、20代が103人となっています。
精神的な病気を発症した原因で最も多かったのは、仕事量の増加や仕事内容の変化と、嫌がらせやいじめで、いずれも12%でした。
一方、過労から脳出血や心筋梗塞などを起こし昨年度、労災と認められた人は、前の年より28人増えて338人で、このうち過労死した人は123人でした。
「国が規制していく必要」
過労自殺の労災認定が最も多くなったことについて、労働問題に詳しい川人博弁護士は「厳しい雇用情勢が続き、若い人たちがせっかく得た仕事を失いたくなくて、無理をして働いていることや、企業が十分な研修をしないまま、即戦力として活用しようとするため、精神的に持たないケースが背景にあると思う。国が法律を無視して労働者の健康を害する働かせ方をする企業をきちっと規制し、健康的な職場づくりを進めていく必要がある」と話しています。
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