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東電 「被ばくの不安」認めた方針拒否6月26日 18時12分
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原発事故に関連して、国の紛争解決センターが、福島県飯舘村の住民に対する「被ばくの不安」への賠償を初めて認める方針を示したことに対し、東京電力が「科学的な知見に合わない」と方針に従わない考えを示したことが分かりました。
福島県飯舘村で唯一、帰還困難区域に指定されている長泥地区の住民およそ190人は、東京電力福島第一原発の事故のあと1か月以上避難区域に指定されず、避難が遅れたとして、被ばくによる将来の健康不安に対する慰謝料の支払いを求めて、国の「原子力損害賠償紛争解決センター」に集団で申し立てを行っています。
センターは「被ばくの不安」への賠償を初めて認め、先月、東京電力に慰謝料の支払いを求める方針を示しましたが、住民と弁護団によりますと、東京電力は26日までにこの方針に従わない考えを示したということです。
理由として東京電力は「低線量被ばくと健康への影響についての科学的な知見と合わない」などと回答したということです。
長泥地区の鴫原良友区長は会見で、「東京電力はセンターの方針を拒否したが、これが自分の家族だったらどうするか親身になって考えてほしい」と対応を批判しました。
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