日本ツアー選手権で初優勝を飾った小平

「全英への道～ミズノオープン」（２７～３０日、岡山・ＪＦＥ瀬戸内ＧＣ＝パー７２）を前に、「日本ツアー選手権」で初優勝を果たした小平智（２３）が「何も変わってないですよ」と、意外にもこれまで通りをアピールしている。

　先週の優勝賞金３０００万円は小平がそれまでのツアー３４試合で稼いだ額とほぼ同じ。「まだ手にしたわけじゃないので、ぜいたくもご褒美もないですよ。振り込みが今日か明日だと思うので、記帳してゼロの数を数えたい」。ニューヒーローも、リッチな気分は味わっていないとか。

　現在の賞金ランクは２位。トップの松山英樹（２１＝東北福祉大４年）がすでに出場権を持っているため、実質、今大会後の３位までに与えられる「全英オープン」の出場権獲得はほぼ確実となっている。

　それでも「まだ、決まったわけではないし、自分が出られるという感覚はない。昔からテレビで見て、出てみたいと思ってましたけどね」と実感はない様子。この日発表された「全英」の優勝賞金９４万５０００ポンド（約１億４０００万円）という金額にも「日本の賞金総額（今大会は１億１０００万円）じゃないですか。次元が違い過ぎて分からない」と首をひねるばかり。

　今週のコースについては「広くて何もないので目標が見つからない。先週のような林間コースの方が得意。まずは予選通過です」。ツアー日本一の栄冠を勝ち取っても、謙虚な姿勢は変わらないままだ。