MOX搬入:高浜原発周辺で150人が抗議行動

毎日新聞 2013年06月27日 13時19分(最終更新 06月27日 14時10分)

【MOX燃料搬入】MOX燃料の搬入に反対する人たち=福井県高浜町の関西電力高浜原発付近で2013年6月27日午前7時38分、本社ヘリから小関勉撮影
【MOX燃料搬入】MOX燃料の搬入に反対する人たち=福井県高浜町の関西電力高浜原発付近で2013年6月27日午前7時38分、本社ヘリから小関勉撮影

 高浜原発から約2キロ離れた対岸の岸壁では、約150人がプルサーマル発電に反対し、「MOX燃料を認めないぞ」とシュプレヒコールを上げた。

 午前6時半ごろ、輸送船が警備艇を伴い、海上に姿を現した。対岸に集まった人たちは「STOP MOX!」と書かれた横断幕などを掲げ、「船は直ちに帰れ」と約30分間、声を張り上げた。

 原発作業員の防護服姿で抗議した京都市のしんきゅう師、寺野哲也さん(41)は「プルサーマルという危険な発電を何としても止めないといけない。命に関わる問題だ」。滋賀県栗東市の主婦、高瀬應臣(まかみ)さん(68)は「MOX燃料は放射線量が高く危険。次の世代につけを残してはいけない」と訴えた。

 福井市の主婦、小野寺恭子さん(57)は「原発を無くしていこうとする流れに逆行している。微々たる力だが、抗議の態度は示したいと思った」と語った。抗議集会も開かれ、原子力資料情報室(東京都)の西尾漠共同代表が「プルサーマル発電で原発はより一層、危険になる」と訴えた。その後、参加者は高浜原発のゲート前に移動し、関電の担当者に抗議文を手渡した。

 福井県の桜本宏・安全環境部長は「今回の輸送は日本とフランスの外交上の問題であり、関西電力と(燃料を製造した)アレバ社の契約上の問題。それぞれの立場で責任を持って判断している。実際の発電とは別の話だ」と語った。今後の対応については「関電から何も聞いていない。改めてプルサーマル発電の意義や安全性を厳正に確認したいが、まずは国が明確なメッセージを示すことが大事だ」と話した。【柳楽未来、松野和生、山衛守剛】

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