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全柔連、上から下まで腐敗体質

【スポーツ】

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2013年6月26日 掲載

1カ月後の臨時評議員会も「上村支持」で決着しそうな茶番


「会長には私の意見を堂々とくみ取ってもらいたい。それが男というものでしょ」
 25日に行われた全日本柔道連盟(全柔連)の評議員会で、反執行部派の急先鋒(せんぽう)である了徳寺健二氏(千葉)が、あらためて上村春樹会長の辞任を要求した。

 司会役の人選を巡って、冒頭から紛糾。全柔連事務局による人選に異を唱えた了徳寺氏が別の評議員を推薦するなど、大荒れだった。会議の途中には自らの主張を繰り返す了徳寺氏に対して、上村会長の故郷である熊本の評議員が「議事進行! ひとりが意見を言っているだけ。全然、進まないじゃないか。いい加減にしろ」とドーカツするひと幕もあった。

 それでも了徳寺氏はひるまず、「ここが正念場。理事の解任を決議したい」と発言。上村会長も評議員会の再招集を承認した。

 早ければ1カ月後にも臨時評議員会が開催されるが、上村会長以下、理事の解任が決議される可能性は極めて低い。

 この日の会議でも了徳寺氏とともに、執行部への異を積極的に唱えたのは栃木の評議員ぐらいのものだ。

 会議の冒頭で司会を決める多数決では、出席した57人の評議員のうち33人が事務局に賛同。了徳寺氏の人選に挙手したのは、わずか17人しかいなかった。議事進行の主導権さえ握れなかった。

 全柔連トップの顔色をうかがってか、上村会長を支持する声も少なからずあり、中には「体にお気を付け下さい」と激励する評議員もいたほど。山形の評議員によれば、すでに東北6県の評議員で話し合った結果、「この(柔道界の)危機を回避できるのは上村会長だけ」で意見が一致。すでに「上村会長を支持する」という趣旨の文書を全柔連に提出したという。

 東北6県に加え、上村会長の故郷である熊本を中心とした九州と合わせて、少なくとも15人の評議員は現職の理事の続投を推すとみられる。次回の評議員会までに浮動票を取り込まない限り、執行部の切り崩しは図れないとはいえ、了徳寺氏は「私には(他の評議員に)働きかける力はありません」とトーンダウンした。

 第三者委員会の中間報告に対し、平気でイチャモンをつけるのがいまの執行部だ。盗人たけだけしいとはまさにこのこと。スキャンダルや不祥事続きで世間からこれだけぶっ叩かれてもカエルの面に小便、中間報告の表現がおかしい、マスコミが悪いと居直っている。執行部がデタラメで間違っているのはだれの目にも明らかなのに、それでも全国の評議員たちは彼らをかたくなに支持し続けている。既得権益がそれだけ大きいということだ。

 上から下まで腐り切っている全柔連に改革や改善なんてできるわけがない。
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