【ワシントン=望月洋嗣】米政府がネット上の個人情報を極秘調査していたことなどを報じた英ガーディアン、米ワシントン・ポスト両紙の情報源が、米情報機関の国家安全保障局(NSA)で働く米国人エドワード・スノーデン氏(29)だったことが9日、明らかになった。同氏は身元を公表し、米政府によるプライバシー侵害を問題視し、機密文書の存在を告発したと語った。
米情報機関による極秘調査は、テロ防止策の一環としてブッシュ前政権下で始まった。人権重視を掲げるオバマ政権がこうした手法を継承し、拡張したことが明らかになり、米国で大きな議論を呼んでいる。
ガーディアン電子版によると、スノーデン氏はNSAと契約するコンサルタント会社の社員で、米中央情報局(CIA)で技術者として働いたこともある。約3週間前までに、ハワイのNSA事務所で米政府の機密文書をコピーして持ち出した。5月20日に香港に渡り、現在も滞在している。
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朝日新聞国際報道部