航空機内の通路で大便ほか、さらにパワーアップした鼻つまみ事情
中国人観光客が「悪質マナー」で世界の道徳を食い尽くす様子はもはや「環境破壊」だ
(SAPIO 2011年2月16日号掲載) 2011年2月24日(木)配信
金だけでなく汚物も落とす
ところ構わず痰を吐く、手鼻をかむ、子供に大小便をさせる、ゴミをポイ捨てする、ホテルの備品を持ち帰る、喫煙が禁じられているエレベーターの中でも平気でたばこを吸う……。中国人のマナーの悪さは今に始まったことではなく、日本の観光地でもこのような光景が当たり前のように目に入る。
これを一部の寛容な日本人たちは、中国は発展途上国で旅行ブームも始まったばかりなので、旅先の文化やマナーを知らないせいだとし、旅行機会が増えて旅行文化が成熟してくれば改善されるはず、と擁護する。高度経済成長期の日本人旅行者のマナーも相当悪かったではないか、と。
しかし中国人のマナーの悪さは、そういった無知によるものとは質的に違う。「自分こそが中心」という中華思想そのままに旅先の地を汚染していくのだ。
昨年26か国を旅し、世界各地に進出する中国人の実態を取材してきたスペイン人ジャーナリストのエリベルト・アラウージョ氏は言う。「セレブが集まる観光地・ドバイの主な観光客は中国人です。私が訪れた時、7つ星ホテル『ブルジュ・アル・アラブ』全室202室のうち52室が中国人の予約でした」
世界で最も贅沢に金を使う旅行者も中国人であることは間違いない。しかし、その中国人のために、ドバイにはそれまでなかった「中国小姐」が働く「お持ち帰り専用」カラオケ店も次々進出し、今や中国人売春街が形成されつつあるという。また、温州商人が経営するドラゴン・マーケットと呼ばれる中国雑貨市場も形成され、まるで浙江省・義烏のマーケットがそのまま引っ越してきたようだとも。
金払いは良いのかもしれないが、異国の観光地を自分好みに変えないと気が済まない中国人観光客のインパクトは、確かに現地に高額のカネをもたらすが排水で河川の水質や土壌を変質させる工場の公害に近いものがある。
2005年にオープンした香港ディズニーランドは5周年を迎えた昨年、のべ2000万人以上の入場客を数え、うち4割以上が大陸からの客に支えられているが、同時に彼らのマナー違反の問題はオープン当初から指摘され続けている。
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