対北朝鮮:「日本が正常化に9700億円」南北会談議事録
毎日新聞 2013年06月25日 20時19分
【ソウル大貫智子】2007年の南北首脳会談で、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(当時)が北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(同)に対し、日本が北朝鮮との国交正常化にあたって「ほとんど公に100億ドル(約9700億円)で解決したい」との考えを示唆している、と述べたことが分かった。韓国の国家情報院が24日、国会に提出し、韓国メディアが報じた会談議事録全文で明らかになった。日本政府から直接説明があったかどうかは言及していない。
盧氏は続けて「100億ドルは10兆ウォンにもならない金だ。(韓国側は)5年以内に用意できる」とも述べた。
日朝国交正常化にあたり、日本政府が100億ドルの経済協力を行うのではないかとの見方は、これまでも日本の内外で指摘されてきた。日本が1965年に韓国と国交正常化した際、5億ドルの経済協力をしており、物価変動などを考慮すると現在の100億ドルに相当するとされるためだ。