分裂騒動に揺れる全日本プロレスで、大森隆男(43)と征矢学(28)の名物タッグ「GET WILD(GW)」が、揃って残留を表明した。長い沈黙を破った大森は「2度も全日本を捨てられない」と断言。長期欠場中の征矢も大森との一蓮托生を誓って追随し痛快かつ珍妙な名コンビは解散危機を脱することになった。
「新団体という話が出た時から気持ちが乗らなかった。(全日プロの)看板の大きさもあるし、自分の生まれ育った団体で死にたかった。残るのは当たり前。2度も全日本を捨てられない」
大森は1992年10月に全日マットでデビュー。しかし、2000年6月に起きたノア旗揚げに伴う大量離脱騒動で団体を後にした。その後は様々な団体を渡り歩き、昨年2月に観客の支持を集めて全日再入団を果たした。「ファンあってのプロレス」と唱える大森に、13年ぶりとなる再離脱の選択肢はなかった。
もちろん、武藤敬司ら前首脳陣に対する感謝の念は消えない。すでに電話で報告を済ませており「自分が選んだ道で頑張って恩を返す」と腹をくくっている。
大森の残留宣言により、左目と左肩の手術を終えて欠場中の相棒・征矢も退団を固辞。
征矢は「GWの征矢学として復帰することが一番の活力です。大森さんは今、一人でGWを名乗ってくれています。それは、ボクがGWとして帰って来るのを待ってくれているんだと思います。一緒に行動します。大森さんが死ぬのは良くないと思いますが…」と、大森の決意をやや曲解しつつもマイルドな口調で残留を表明した。
征矢のほうも武藤や前社長の内田雅之氏、自身を全日プロに導いた西村修にも連絡を入れ、退路を断っている。
GW軍は昨年度の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞最優秀タッグ賞コンビ。最近ではバラエティー番組「アメトーーク」(テレビ朝日系)で、その脱線ぶりがネタにされ、大きな反響を呼んだ。さあこれからという大事な時に征矢は負傷欠場に入り、大森はリングで孤軍奮闘…。それもまたワイルドだが、とにかく名チームはこれからも全日本で戦い続ける。
ホールで話題沸騰中の「パチスロ北斗の拳 転生の章」。革新的なシステム「あべしステム」を搭載し生まれ変わった新生北斗を、パチスロライター・塾長が解説。今すぐチェ~ック!!