プレステージファンド 第2期運用報告

Prestige Fund匿名組合運用報告(2012年11月1日現在)

運用期間 :2012年7月1日から2013年6月30日
償還決算日:2ヶ月決算毎の翌月1日から銀行営業日の10日以内

運用期間 運用利益 取引結果 勝率
2012/9/1〜2012/10/31 12.94% 144勝74敗 66.05%

ファンドマネージャーの第二期運用レポート

9月6日のECBによる問題国債権の無制限購入を約束する旨の発言をした事で、欧州懸念が後退する事となりドル/円、クロス円が急上昇する事となりました。

上昇のスピードが速い為、20日線からの乖離幅が大きく、また方向感停滞気味であった6月の水準に届いていた為、それ以上の上抜けよりは、反落する可能性が高いと考えられる事、さらに9月7日は米雇用統計も控えていた為、ここでの手仕舞いは妥当であったと思われます。

案の定雇用統計の結果は弱く、特にドル/円は9月6日のECBでの発言からの上昇分を完全に消化してしまい、クロス円も失速しました。

ただユーロに関しては20線のサポート強固であった為、長めのショートポジションは大変危険であり、むしろ上昇を確認してからのエントリーが望ましい相場であったと感じています。

9月11日には、ムーディーズが米国の予算協議で債務削減が合意に至らなければ、米国債を格下げする可能性があるとの見解を仄めかした事から、ドル/円は下落が始めましたが、9月13日のFOMCでのQE3発動により、ドル/円、クロス円は大幅上昇となりました。

こちらは円売り主導での上昇であった為、ドル/円を基準にポイントを見定めるべき相場であり、やはり7月10日の急落前のポイントで頭打ちとなりました。

ここまでの地合いは何処で買っても利益が出る様な地合いであり、サポートを割り込んで下落しても急激に戻ったり等の反動が多かった為、転換点の見極めが難しいところであったと思われます。

日銀の追加緩和により急上昇した後は、欧州発信の弱い報道を受けながらユーロ主導で徐々に下げ幅を拡げていきました。

また以前の上昇が急であった為に、特に下には強い抵抗もなくここは絶好の売りどころと捉えて良い相場であったと思われます。

途中6.18戻しがあったものの、独9月 IFO 景況指数が5カ月連続で悪化した事を受けてユーロ売りが再開し、ユーロ/円は9月13日からの上昇分を消化、当時に同水準に200日線が走っている為、解りやすい手仕舞いポイントとなっていました。

その後も200日線のラインは強固にサポートされ、10月の初頭はスペインのストレステストの結果や欧州要人の強気な発言を受けて、ユーロは上昇基調に入りました。
まずは9月25日のポイントが上値抵抗となりましたが、20日線のサポート上で押し目となっていた為、買い進んで行ける地合いだと観測出来ました。

ただこの上昇は、初動が豪ドル売りのユーロ買い、後半は円売り等、要因が交錯していた為、取引を細分化しながら転換点を探っていく必要がありました。

終盤はドル/円主導の上昇であった為、9月19日の79.210をポイントとしていましたが、その水準に達する直前で、変化日に掛かり、また東京の祭日にも掛かった為、やや見極めが難しい地合いであったと感じています。

10月8日に主要国株価が軟調地合いにシフトした事につられ、ドル/円、ユーロ/円は20日線、その下の70日線も下抜けた為、その下はユーロ/円が4時間足で機能し易い200日線をポイントとしました。

案の定200日線がサポートなり下げ渋っているところに、10月10日の変化日が到来し、翌11日には、豪新規雇用者数の内容が強かった事、ソフトバンクが米携帯大手スプリント・ネクステルの買収を検討しているとの報道、前原経済相の日本は米国の同意なしに単独で為替介入を実施できるとの発言、米新規失業保険申請件数が2008年2月以来の低水準となった事等、円安材料が連続して報道された為、強い初動が確認出来ました。

変化ポイントに達した後、そのトレンドに沿ったファンダメンタルが続出するという事は大きいトレンドの初動時に起こり易い傾向であり、ここはロングエントリーに最適の地合いであったと思われます。

ユーロ/円は上昇中の戻りも各ポイントで綺麗に発生し、その後20日線のサポートで押し目とされていると同時に、ショートレンジで推移していたドル/円が、その上限を超えてきており、さらに9月19日のドル/円は、高値79.210、ユーロ円は第3波で10月5日の高値102.161を超えてきている等、この上昇トレンド時は、段階的に買い増し易いポイントが複数点在していました。

ユーロ/円は3月20日の高値、110.040を基準とした6.18戻しの後、頭を打ち調整に入っていますが、ここを上抜れば107.990までの上昇余地があり、その水準では推移を見極めてからのエントリーが手堅いと思われます。

豪ドル/円は現在3月16日の高値である88.627からの6.18の水準であり、また4月中旬にサポートラインとなっていた83.25近辺は上値が重く、2ヶ月に渡って頭を抑えられています。 

中国情勢も大きく関わってくるとは思いますが、現在の水準を上抜ければ、次のポイント84.70近辺までは上昇余地も広いという事もあり、上昇の勢いが強いものとなる事が予想されます。 

ドル/円も日銀政策決定会合後に失速し、その後、巻き返しの初動も観られますが、6月23日の高値であり、3月15日の高値84.171からの半値でもある80.55近辺は上値が重くなりそうな気配です。

ただ、ドル/円、クロス円共やはり段階的に上値を試している地合いなので、ポイント毎の上抜けと、サポートが成されている事を確認しながらの押し目を狙い、ロングエントリーが手堅い戦略だと思われます。

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