プレステージファンド 第1期運用報告

Prestige Fund匿名組合運用報告(2012年9月1日現在)

運用期間 :2012年7月1日から2013年6月30日
償還決算日:2ヶ月決算毎の翌月1日から銀行営業日の10日以内

運用期間 運用利益 取引結果 勝率
2012/7/1〜2012/8/31 9.9% 154勝60敗 71.96%

ファンドマネージャーの第一期運用レポート

7月運用レポート 

7月の大半はユーロを筆頭に各主要通貨それぞれが円高の基調となりました。

 ドラギECB総裁の「ユーロを守る為ならなんでもする」という強気の発言から7月初頭まで上昇してきたユーロでしたが、フィンランド政府が「フィンランドとオランダは欧州安定メカニズム(ESM)が流通市場で債券を購入することを認めない方針である」との見解を示した事、さらに米6月ISM製造業景況指数が、49.7と(予想52.0)および景況感の境目の50.0を下回った事から、まずドル/円ユーロ円が急落し、他クロス円通貨も連れ安に向き、4日にはドル/円と、まだ比較的地合いの強かった豪ドル/円以外のクロス円通貨は移動平均線を下抜けました。

 さらに、5日、欧州中銀(ECB)は予想通り政策金利を0.25%引き下げ、過去最低の0.75%とし、さらに、中銀預金金利を0.00%まで引き下げた事が予想以上の金融緩和と受け止められユーロ売りが強まり、またその後のドラギECB総裁が会見で「追加の長期資金供給オペ(LTRO)やその他の非標準的措置に関する討議はなかった」などと発言され、ユーロをはじめさらに売られ、全面円安となりました・・・。

 この頃になると特にユーロはテクニカルではまだ下の抵抗ラインが幾つか見受けられるも上値もまた重く、ただファンダメンタでは先述のユーロに対する失望感は根強く、戻りを引きつけての売り参戦が固いエントリーとなっています。6日には米6月雇用統計は失業率が8.2%と市場予想通りだったものの、非農業部門雇用者数が8.0万人増と市場予想10.0万人増を下回った事から、追加緩和への期待からドル/円も下落しやすいムードが高まった為、11日等には瞬発的な戻りがあっても、買い参戦には高いリスクを伴う相場であったと思われます。

 戻り時や小動き時等は、ユーロとドルの対比で取引が行われる地合いになる事が多いですが、20日の様に、一部通信社が「スペインのバレンシア州が債務を返済するために同国政府の支援を要請する」等といきなり報じられる事が、あると一気に円買いに切り替わる為、ユーロ/ドルでポジションを持つ場合でもやはり引き付けての買い参戦には適さない地合いでした。

 上記の報道は市場に対してのインパクトが強く、ユーロをはじめとした各主要通貨は、下のストップロスをことごとく巻き込み、下落の勢いを強め、ユーロ/円は6月1日の95.571を下抜けました。

相場の性質上、トレンドは終わりに近づく程勢いを増していくものであり、以前の最安値等は大きなポイントとなります。

 そこに接近すると、売り手はその下にあるストップロスを巻き込まんと売りポジションを増やしていく為、相場は行き過ぎるという言葉がセオリーとなっています。

 

8月運用レポート

 7月の終わりのECBのドラギ総裁の発言を皮切りに、8月前半はクロス円が全体的に上昇。

 前月までの全体的な軟調地合いになっているところからの急転換となりました。

 この少し前の時点でドル/円は7月23日に急落し77.936の安値を付け、その後長い下髭を伸ばし大きく反発しており、同じく2日にも大きく下げるも、78円は底堅くなりました。

 また、ユーロ/円も24日の急落後、その近辺での推移となっていた事、最安値付近という価格帯から観ても、ここからのショートエントリーは高いリスクを伴うので避けるべきところです。

 そして先述の様にやはりトレンドは転換し、クロス円は大きく上昇するも、ドルは円と共に7月の他通貨の軟調時の避難先となっていた分が巻き返され、ドル/円だけが、方向性を見出せない地合いとなっていました。

 しかし、14日には米国の小売売上高や生産者物価指数等の指標が強かった事からドル/円も上昇に転じ、全面円安方向に向かう事となりました。

 その後夏休みシーズンで薄商いではあったものの、各通貨、特にユーロは堅調に上昇を続け、また逆に薄商いである為に急激な転換も考え難く、この付近ではどの通貨も押し目を待ってのロングエントリーなら、ほぼ利益が獲得出来る様な地合いであったと思われます。

 しかし、20日辺りからドル/円は79.50付近、豪ドル/円は83.50付近で上値は重い展開となりました。

 この水準では、3回の上昇も跳ね返され、その後失速していた事、22日のFOMC議事録を控えていた事等から、この時点ではロングエントリーはするべきではないと考えます。

 そして22日の議事録では、米国の追加緩和観測がしっかり残り、ドル/円は最終的に78.279まで急落。

 逆にドルに対してユーロ等が買われ、また8月のフランスPMI速報値が予想を上回っていた事も後押しし、ユーロドルが一時1.2572レベルと7月4日以来の高値水準をつける場面もありました。

 対して、豪ドルは中国PMIが落ち込んだ影響を受けて、豪ドル/ドルは1.05台を割り込んで1.04台後半へと軟化。

 豪ドル円は82円台後半から前半へと水準を下げ、豪ドルに対してドルが買われた影響で、ドル円は78円台半ばから一時78.70近辺へとやや買い戻しの動きがみられましたが、移動平均線の水準まで達した後は、下落の勢いの方が強かった為、上昇基調の終焉が観られました。

 中国の弱い情勢に対する報道は根強いものとなり、この後も続く豪ドル下落の要因となっています。

 ここを起点に通貨毎のパワーバランスが別れ、豪ドルは下落、ドル/円は方向感乏しい地合いにシフトしました。

 ユーロも一時軟調となったものの、円、ドル、豪ドルそれぞれに対して買われている事から、ユーロの再動が確認出来、欧州発の報道も強気を煽るものが多く、ポイント毎を注視しながら押し目を狙っていくロングエントリーが最良の手段となりました。

 99円には一旦タッチしたもののその上の売り設置は多く、ここを抜ければ、ユーロは100円を目指して上昇していく事になると思われます。

 ただし、9月序盤はECB理事会や米雇用統計等の大型イベントが立て続く為、そこを注視しながら方向性を見定める必要があり、その手前や間ではショートレンジで狙う方が手堅いでしょう 

 

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