慎太郎氏「寝ボケた大阪」憲法問題で橋下氏らを批判

　仲直りしたはずの維新の２トップの間に、再び不穏な空気が流れてきた。日本維新の会の石原慎太郎共同代表（８０）は２６日、国会内で開かれた代議士会で「大阪の本家は憲法について寝ボケたことを言っている。これでは話にならない」などと、憲法問題をめぐり、橋下徹共同代表（４３）ら“大阪組”を批判した。

　石原氏は「憲法を丸ごと変えなければいけない」と持論の憲法廃棄を主張。廃棄ではなく、憲法の改正に主張をとどめる橋下氏に業を煮やした形だ。

　この発言に対し、橋下氏は大阪市役所で記者団の取材に「党としては十分論議した上で（廃棄ではなく）『改正』を綱領にしたんでね。石原氏が綱領まで否定したとは聞いていない」と受けた上で、「綱領はそれこそ、党の憲法そのもの。個人の見解があるのは仕方ないけど、『改正』の方針でやっていきます」と、こちらも主張を譲らなかった。

　“寝ボケ発言”については「いいんじゃないですか、そういう見解があっても。考え方が何から何まで一致するわけがない。歩んできた人生が違えば、時代も違う」と、問題がないとの認識を強調した。

　２２日に和解の握手を交わしたばかりの２人。だが、同党が参院選で争点と位置づける「憲法問題」で見解の相違が改めて表面化し、早くも新たな火だねがくすぶり始めた。

（2013年6月27日06時03分  スポーツ報知）

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