出稽古で調整する蒼国来=愛知県犬山市の時津風部屋宿舎
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大相撲の八百長問題をめぐる裁判で解雇無効の判決を勝ち取った西前頭15枚目の蒼国来(29)=荒汐=が26日、2年半ぶりの復帰となる名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館・中日新聞社共催)に向けて愛知県犬山市の時津風部屋へ出稽古した。
小結時天空、前頭豊ノ島、十両双大竜と計14番とって5勝9敗。豊ノ島には4番とって1度も勝てなかったが、双大竜に2勝3敗、時天空に3勝2敗。左前まわしを引いて豪快に時天空を寄り切るシーンもあった。蒼国来は「まだまだですね。(とったのは)10番ぐらいに感じた。関取は重かった。立ち合いも頭から行けてないし」と課題を挙げたが、豊ノ島は「そんなに力は落ちてない。これなら普通にとれるでしょう。せっかく戻ってきたんだし、頑張ってほしいね」と話した。
4月から本格的な稽古を再開しているが、関取相手の稽古はほとんどしていない。それを考えればこの日の内容は健闘だ。「まだこれから。もっとやらないと。番数も増やしていきたい」と蒼国来。しばらくは時津風部屋に通って急ピッチで仕上げていく。 (竹尾和久)
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