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【大リーグ】ダルビッシュ、自己ワースト3被弾 黒田との直接対決は痛み分け2013年6月27日 紙面から ◇ヤンキース4−3レンジャーズ【ニューヨーク穐村賢】11度目の日本人先発投手対決は痛み分け−。レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は25日(日本時間26日)、敵地でのヤンキース戦で5イニング1/3を自己ワーストの1試合3被弾を含む7安打3失点。5月16日のタイガース戦で挙げた今季7勝目を最後に7戦連続白星なしとなった。一方、ヤ軍の黒田博樹投手(38)も6イニング2/3を5安打3失点(自責2)のクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)ながら勝敗付かず。日本を代表するメジャー右腕同士の投げ合いは、劇的サヨナラ弾を放ったイチローの“露払い”に終わった。 あっけなく勝利投手の権利を手放した。3−2で迎えた6回。先頭ニックスに初球、内角高めの甘い78マイル(約126キロ)のスライダーを左翼ポール際に運ばれ、試合を振り出しに戻されたダルビッシュ。一度は手にした8勝目への権利を失うと、マウンド上の右腕の顔はひときわ険しくなった。 この日6個目の三振で1死は取ったが、球数も既に100球超。続くスチュワートに左前に運ばれたところで“お役御免”となった。 7戦連続白星なしは日本ハム時代も含めて自己ワースト。「(降板時は)試合が終わったときに(チームとして)勝ってればいいなとは思ってました」と語ったが、チームも結果、サヨナラ負け。自身の早期降板がその後の継投の“ひずみ”を招いたという事実は覆らず、平静を装う中にも悔しさをにじませた。 ニックスに浴びた一発を含め4〜6回の被弾はいずれもその回の先頭打者から。「(打者への意識は)どの試合も、どの回も、どのバッターに対しても同じ。回の先頭だからどうというものはもともとない」と語ったが、ハフナーに浴びた4回の一発は内角高めのスローカーブで“不用意”感は否めない。思い当たる節があるのか、ダルビッシュも「もったいなかったかなと思います。4番ですし、もうちょっと慎重にいっても良かったかな」と1本目については自らの非を認めた。 被打率1割9分1厘(ア・リーグ1位)と抜群の数字を残す一方で、14被弾は早くも昨季の数字に並んだ。本人は“偶発”を強調するが、うち半分の7本が回の先頭という点も気になるところだ。「直球は感じが良くなってきている。(メカニックの部分では)分からない部分が見えた」と収穫もあったマウンドだったが、相変わらずの球数の多さも含め、勝てない理由を一つ一つつぶしていかない限り、大幅な勝ち星の上積みは望めない。 自己ワーストの3本塁打を浴びたダルビッシュだが、対戦したイチローはその投球を評価。「スライダーは右バッターにも左バッターにもいい球だった」とたたえた。イチロー自身は昨季からダルビッシュを打ちまくっており、この日も3度対戦して1安打。通算の対戦成績を14打数7安打としたが、「その日のいい球でゲームをつくることができるのがダルの能力だと思う」と印象を口にした。 PR情報
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