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【大リーグ】

イチロー、メジャー2度目のサヨナラ弾 日米4000安打まで「49」

2013年6月27日 紙面から

◇ヤンキース4−3レンジャーズ

 【ニューヨーク穐村賢】主役は俺だ! ヤンキースのイチロー外野手(39)が劇的アーチでチームを勝利に導いた。25日(日本時間26日)、地元でのレンジャーズ戦に2番右翼で先発。9回2死からメジャー自身2本目となるサヨナラ本塁打を右翼席へ放り込んだ。ヤ軍・黒田とレ軍・ダルビッシュの日本人対決に注目が集まった一戦も、最後は日本最強の安打製造機が主役の座をゲット。初回にはそのダルビッシュから左前打を放ち、日米通算3951安打と区切りの4000安打まで残り「49」とした。

 千両役者が一振りで試合を決めた。9回2死走者なし。カウント1−2と追い込まれてからの97マイル(約156キロ)速球を、イチローが鋭く振り抜いた。右翼席にあっという間に飛び込んだ今季4号ソロは、試合を決める劇的アーチ。スタンド総立ちの大喝采の中、ピンストライプを着て初めてのサヨナラ打を放ったヒーローは「いったなぁと思った。めっさ気持ち良かったです」と満面の笑みを振りまいた。

 無心で仕留めた。マウンドには防御率1点台の右腕シェパーズ。イチローも過去に一度しか対戦がなく、「情報がない」状態だった。直前には快足のガードナーが二盗に失敗。走者なしとなり、好きに振っていい状況での4球目。「目をつむってはないけど、そういう感じ。来た球をガーンとね」。駆け引きなしの一発に「深みのない打席」と独特の表現で苦笑したが、結果は最高だった。

 初回にはダルビッシュの直球を左前へ。昨季も11打数6安打と“カモ”にした右腕から流し打ち、連続試合安打を5に伸ばした。この日は劇的な一発も含めて5打数2安打で、日米通算3951安打。大台の4000安打まで残り「49」とカウントダウンに突入した。試合前は黒田とダルビッシュの日本人対決に注目が集まった一戦。だが、終わってみれば、主役の座に座ったのはメジャー13年目の第一人者だ。

 春先は不調で地元メディアには「トレードに出すべき」との声もあった。だが、ここ10試合は打率3割6厘と復調気配で、守備でも好プレーを連発。この日もダイヤモンドを回り終えると、仲の良いカノが音頭を取って両手を下げてハイタッチならぬ“ロータッチ”で出迎えてくれた。「ヘルメットを取ったりするのは僕じゃない。でも、カノがやってては無視できないからね」。今や、名門チームに欠かせない39歳。鮮烈な一発を機に、ここからさらなる上昇カーブを描く。

 

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