「炭化炉」~有機物の炭化と資源化でリサイクルシステムに貢献
有機物から、カーボン原料を作りだす「炭化炉」
日本はエネルギー資源が少ない国で輸入に頼っています。
エネルギーは
- 固体エネルギー
- 液体エネルギー
- 気体エネルギー
- 電気エネルギー
に大別されます。
(2)の液体エネルギーは、日本ではほとんど生産されません。
日本に豊富にある資源や廃棄物から、エネルギーを作る技術が必要です。
熱分解装置(炭化炉)は、日本に豊富にある資源から、(1)の固体エネルギー
(炭)を作る装置です。
有機物であれば何でも炭化して炭(カーボン)を作り、無機物は減量化できます。
21世紀はカーボンの時代です。カーボンはエネルギー資源として、その他二次産業の原料としても活躍しています。
エネルギーだけではなく、産業用のカーボン原料まで製造できる特徴を持つのが、当社の熱分解装置『CMM』です。
熱分解装置『CMM』、炭化炉の話
熱分解装置=炭化炉とは、有機物から不要物を熱除去して炭素だけ残す装置を
いいます。
有機物を無酸素状態で加熱(200~850度)すると、不要物がガスになって
出ていきます。
残った有機物は、炭素(カーボン)と、極少量の金属分(Ca、その他)と極少量の
水分です。
炭化炉は加熱方式によって
- (1)電気式
- (2)過熱蒸気式
- (3)液体燃料式
に分かれます。
また原料供給方式によって、
- (4)連続式
- (5)バッチ式
に分かれます。
電気式、過熱蒸気式は、燃料ガスの発生がないので、低価格で大容量の機械を
提供できます。
液体燃料式は発生ガス(CO2、NOx、SOx)対策に大きな費用がかかります。
各種汚泥と資源化後の炭
河川汚泥と資源化後の汚泥炭
(左) 屎尿処理後の汚泥、(右)資源化後の屎尿処理汚泥炭
(左) 工場の汚泥、(右)資源化後の工場汚泥炭
資源化した汚泥炭の使用例(農業)
有機汚泥から出来た炭を、農業用・土壌改良剤として使用した例。
(左)炭投入無し (右)炭をスプーン2杯投入
(左)炭投入無し (右)炭をスプーン2杯投入
(左)炭投入無し (右)炭をスプーン2杯投入
本テストのバジルには肥料は使用しませんでした。
資源炭を加えて潅水のみで生育しました。
土壌は関東地方特有の畑の黒土を使用しました。
日本の関東地方・伊豆半島での植物名バジルの生育調査
300×500×250のプランターに生成炭3g添加、23日後の生育状況。
バジルの葉は8倍に育っています。
中国の砂漠地帯の土壌に生成炭を混入し麦や陸稲やトウモロコシを植えると、
通常の2倍程度の収穫が予測されます。 水や肥料も少量で済むはずです。