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【石川】

「おまん小豆」名物になーれ 津幡で種まき体験会

種のまき方を実演する寺西さん(右)=津幡町庄で

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アイスやお茶へ商品化も

 津幡町倶利伽羅地区に残る伝説から名付けられた「おまん小豆」で町おこしに取り組んでいる町民有志のグループ「おまん小豆の会」が二十五日、認知度アップを目指し、同町庄で種まき体験会を開いた。

 おまん小豆の正式名称はヤブツルアズキ。食物繊維やポリフェノール、ビタミンB群などを豊富に含む。同町や富山県小矢部市に自生していたが、津幡名物に育てようと、二〇〇九年に会を発足、アイスやお茶などへの商品化を進めている。

 体験会は、もともと休耕田だった約三百平方メートルの畑であった。町内の農家の人ら約十人が参加し、棒で浅く穴を掘った後、数粒の種をまとめてまいた。会員の寺西国子さん(78)が「まく場所の間隔をもっと広くした方がいい」などと丁寧に教えた。

 成長後、つるが巻き付く高さ約一・五メートルの網も取り付けた。十月ごろに収穫する。 (高橋淳)

おまん伝説 藩政期に現在の小矢部市で大池の堤防がたびたび崩れ、大水害が相次いだ。村役人のお手伝いとして働いていた「おまん」という娘が工事で人柱となって以来、決壊しなくなり、コメが無事に収穫できるようになった。おまんが生前、腰にぶら下げていた籠からアズキが落ちて大池に自生し、農民が謝意を込めて「おまん小豆」と呼ぶようになった。

 

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