Updated: Tokyo  2013/06/27 06:33  |  New York  2013/06/26 17:33  |  London  2013/06/26 22:33
 

欧州株:上昇、2日ベースで約11カ月ぶり大幅高-独GSW高い

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  6月26日(ブルームバーグ):26日の欧州株式 相場は続伸。指標のストックス欧州600指数は2日間の値動きとしては11カ月近くで最大の値上がりとなった。中国で流動性逼迫(ひっぱく)が和らいだほか、予想を上回ったドイツの消費者信頼感指数が買い材料。

ベルギーの食品小売り、コルリュイはほぼ1年ぶり大幅高。決算で利益が予想を上回った。住宅・自動車保険で英最大のディレクト・ライン・インシュアランス・グループは人員削減を発表して3.8%上昇。住宅不動産を手掛けるドイツのGSWイモビリエンも3.8%の値上がり。会長と最高経営責任者(CEO)が退社すると明らかにした。一方、金属の値下がりを受けて鉱山株は下落。

ストックス欧州600指数 は前日比1.7%高の284.54で終了。前日を含めた上昇率は3.2%に達し、2日ベースでは昨年7月27日以来最大の上昇を記録した。だが米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が債券購入の縮小開始の可能性に言及した5月22日以来では、8.4%下落している。

バンク・ボノート(ヌーシャテル)のジャンポール・イエケルマン最高投資責任者(CIO)は「調整の第1局面は終わりに近づいており、月末にかけて相場は一段と安定するはずだ」とした上で、「中国の中央銀行が流動性をめぐって示した決意が短期的に市場を落ち着かせたが、この構図は中期的にはそうはっきりしない」と付け加えた。

中国の短期金融市場の指標金利である1年物金利スワップレートは4営業日連続で低下した。中国人民銀行(中央銀行)は前日、一部金融機関に流動性を供給したと発表したほか、短期流動性オペや常設の融資ファシリティーなどの政策手段を使って市場の安定を確実にすると表明した。

ストックス欧州600は今月これまでに5.4%、3月末以降では3.2%それぞれ下げ、年初来上昇率は1.7%にとどまっている。

この日の西欧市場では、ギリシャを除く17カ国で主要株価指数が上昇した。

原題:Europe Stocks Post Biggest Two-Day Rally in11 Months; GSW Gains(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:チューリッヒ Corinne Gretler cgretler1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andrew Rummer arummer@bloomberg.net

更新日時: 2013/06/27 01:55 JST

 
 
 
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