中国株(終了):上海総合指数、4年ぶり安値-金融株下落
6月26日(ブルームバーグ):中国株式相場は下落し、上海総合指数は4年ぶり安値となった。中国人民銀行(中央銀行)は短期金融市場を安定化させる方針を表明したものの、資金調達コスト上昇で経済成長が抑制されるとの懸念は和らいでいない。
中国民生銀行(600016 CH)や中国工商銀行 (601398 CH)などの金融株が安い。中国2位の携帯電話サービス会社の経営権を握る中国聯合通信(600050 CH)は2.2%下落。石炭生産の中国神華能源(601088CH)も値下がりし、2008年10月以来の安値を付けた。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比8.01ポイント(0.4%)安の1951.50と、09年1月以来の安値で終了。これで6営業日続落。上海、深圳両証取のA株に連動しているCSI300指数は前日比0.1%高の2168.30。
大衆保険の呉侃ファンドマネジャー(上海在勤)は「投資家の間では、依然として流動性逼迫(ひっぱく)が実体経済にもたらす影響をめぐる懸念がくすぶっている」として、当局による「資金供給は単に市場のセンチメントを和らげたにすぎない」と指摘した。
原題:Chinese Stocks Fall to Four-Year Low as Financial SharesRetreat(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:上海 Zhang Shidong szhang5@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/26 17:00 JSTニュース一覧
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