福島第1原発港内 海水トリチウム、事故後の最高値
井戸水との関連を調査
東京電力は24日、福島第1原発の専用港内の海水の放射性トリチウム濃度が上昇していることを明らかにした。2号機のタービン建屋海側にある井戸の水から高濃度のトリチウムやストロンチウムが検出されたばかり。東電は海に漏れ出した可能性もあるとみて調べている。
東電によると、トリチウム濃度の上昇が確認されたのは、1〜4号機取水口の北側。21日に採取した海水から、1リットル当たり1100ベクレルのトリチウムが検出された。10日は同500ベクレルで、2倍以上になった。事故後で最も高い値という。
また、1、2号機の取水口近くの海水からも同910ベクレルのトリチウムを検出。10日は同600ベクレルで、約1.5倍になった。ストロンチウムは検査中。
先月末以降、2号機のタービン建屋近くの井戸水で、同50万ベクレルと高濃度のトリチウムやストロンチウムを検出。一昨年4月と5月に立て坑から海に漏れた高濃度汚染水の一部が地中に残り、地下水の影響などで出てきたとみられる。
今回の海水も井戸水も、セシウム濃度が低い点が一致している。高濃度汚染水に含まれるセシウムの多くは土に吸着され、吸着されにくいトリチウムなどが漏出している可能性もある。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「新たに海水を採取し判断したい」と話している。
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