EU財務相理事会:破綻銀行の損失分担めぐり再び激論か-26
6月26日(ブルームバーグ):26日にブリュッセルで開催される欧州連合(EU)財務相理事会では、破綻銀行の処理方法をめぐって激しい議論が続けられそうだ。先週の理事会での協議は19時間に及んだが合意には至らなかった。今回はそうした行き詰まりの打開を目指す。
任期6カ月のEU議長国としての役割が今回で最後となるアイルランドのヌーナン財務相は、EUの危機対応戦略を順調に実施するには合意は不可欠だとして、合意成立を強力に推進する方針だ。同相は夜の理事会に先立ち、一連の小規模会合に出席した後、午後にブリュッセルに到着する。
前回の財務相理事会は、銀行の破綻時にどの債権者が損失を負担するかをめぐって紛糾。一部の国は各国当局がより柔軟に対応できる仕組みを主張する一方、EU加盟国全体での厳しい規則導入を求める国もあった。破綻に伴う損失は国家の裁量が認められる前に、厳格な方法を通じて分担する必要が出てくる見通しだが、理事会はこうした損失に関する目安の設定に向けて複数の方法を検討した。
ヌーナン財務相は24日、欧州議会で演説した後に記者団に対し「時間がかかるだろう。寝袋を持ってくるように」と話した。理事会が再び合意できなければ、銀行の監督一元化に向けた行程表に「狂い」が生じると警告した。
27日からブリュッセルで始まるEU首脳会議は銀行改革のペースを重視していない。声明文草案は「銀行と国家の間の悪循環を断ち切ることは絶対に必要だ」としているが、追加措置については期限を設定していない。
原題:EU Resumes Battle Over How to Impose Losses at FailingLenders(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ブリュッセル Rebecca Christie rchristie4@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/26 14:05 JST