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UPDATE 1-米GDP確報値、第1四半期は前期比年率+1.8% 改定値より低い伸び

2013年 06月 26日 22:42 JST
 
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    [ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した第1・四半期の国
内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比1.8%増と、改定値および市場予想の
2.4%増よりも低い伸びにとどまった。消費支出のペースが緩やかだったほか、企業投
資が弱く、輸出も減少した。
    緩和縮小に向けて米連邦準備理事会(FRB)が景気動向を見極める上で重しになる
との指摘も聞かれた。
    
    住宅建設や政府調達を除き、大半の部門で下方修正された。
    バイニング・スパークス(テネシー州)の首席経済ストラテジスト、クレイグ・ディ
スミューク氏は「今回の指標で、FRBの緩和縮小がさほど積極的にならないとの期待感
が(市場に)広がる」と分析した。
    エコノミストの間では、バーナンキ議長が年内に債券買い入れペースを落とし、来年
に停止するとの見通しに言及したことで、加速の兆しも出ていた景気の伸びが鈍るとの懸
念も出ている。
    
    経済活動の3分の2以上を占める消費支出は2.6%増、改定値は3.4%増だった
。医療サービスの支出が弱かったことなどを反映した。
    輸出は1.1%減、改定値は0.8%増だった。経済成長率を0.15%ポイント押
し下げた。世界景気の減速が表れた可能性がある。
    企業支出の伸びも鈍く、構造物は8.3%減で、改定値の3.5%減より大幅に落ち
込んだ。
    在庫変動は小幅に下方修正、経済成長に0.5%ポイント超寄与した。
    
    
    詳細は以下の通り。
      
(前期比%、年率、季節調整後、ドル=2005年・連鎖ベース)
    
                 Q1-F    Q1-P     Q4   2012
GDP                  1.8     2.4    0.4    2.2
最終需要                 1.2     1.8    1.9    2.1
国内最終需要           1.3     1.9    1.5    2.0
PCE価格指数               1.0     1.0    1.6    1.8
コアPCE価格指数              1.3     1.3    1.0    1.7
PCE価格指数(市場ベース)   1.2     1.2    1.5    1.8
コアPCE価格指数(市場ベース) 1.6     1.6    0.9    1.8
    
GDP価格指数          1.2     1.1    1.0    1.8
デフレーター                1.3     1.2    1.0    1.8
個人消費支出                 2.6     3.4    1.8    1.9
 耐久消費財                   7.6     8.2   13.6    7.8
 非耐久消費財                 2.8     2.2    0.1    0.9
 サービス                   1.7     3.1    0.6    1.2
    
民間設備投資                 0.4     2.2   13.2    8.0
 構造物             -8.3    -3.5   16.7   10.8
 機器/ソフトウエア       4.1     4.6   11.8    6.9
民間住宅投資                14.0    12.1   17.6   12.1
輸出                    -1.1     0.8   -2.8    3.4
輸入                     -0.4     1.9   -4.2    2.4
政府調達                   -4.8    -4.9   -7.0   -1.7
 連邦                      -8.7    -8.7  -14.8   -2.2
 州・地方                       -2.1    -2.4   -1.5   -1.4
    
(単位:10億ドル、季節調整後、年率ベース、ドル=2005年・連鎖ベース)
    
                Q1-F      Q1-P        Q4      2012
GDP              13,725.7  13,746.2  13,665.4  13,593.2
最終需要             13,682.8  13,701.5  13,642.0  13,539.4
国内最終需要        14,060.2  14,083.0  14,016.6  13,931.2
個人消費支出            9,726.2   9,745.5   9,663.9   9,603.3
 耐久消費財           1,434.4   1,436.4   1,408.3   1,360.9
 非耐久消費財           2,113.4   2,110.2   2,098.8   2,094.5
 サービス             6,221.9   6,242.5   6,195.6   6,176.6
    
民間設備投資                 1,524.0   1,530.8   1,522.4   1,487.9
 構造物            356.2     360.8     364.0     353.5
 機器/ソフトウエア     1,179.3   1,180.6   1,167.4   1,143.8
民間住宅投資              399.1     397.3     386.2     367.1
在庫変動                36.7      38.3      13.3      43.0
 農業部門                8.0       8.1     -15.2     -11.2
 非農業部門          26.8      28.3      34.8      59.6
純輸出(財・サービス)        -387.7    -391.5    -384.7    -400.7
 輸出                  1,832.6   1,841.3   1,837.6   1,837.3
 輸入               2,220.3   2,232.8   2,222.3   2,238.0
政府調達              2,428.2   2,427.1   2,458.1   2,481.1
 連邦                982.2     982.2   1,004.9   1,024.1
 州・地方             1,449.4   1,448.3   1,457.2   1,461.7
    
エコノミスト予想(ロイター調査)
 GDP       +2.4 pct
  最終需要      +1.8 pct
 デフレーター    +1.1 pct
 コアPCE価格指数 +1.3 pct
 PCE価格指数   +1.0 pct
 
 
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米GDP、改定値より低い伸び

第1・四半期の米GDP確報値は、前期比年率1.8%増と、改定値より低い伸びにとどまった。大半の部門で下方修正された。
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