東京電力福島第一原発の港湾内で海水中の放射性物質のトリチウムの濃度上昇が確認された問題で、原子力規制委員会は26日、「汚染水が漏れて海水に及んでいる可能性が強く疑われる」と指摘した。すでに指示した防止策を速やかにとるよう求める。
東電はこれまで、汚染水が海に漏れ出たかどうかはわからないと説明。これに対し、更田豊志委員は26日の定例会で「(漏出の)可能性が強く疑われる。予断を持って対応すると非常に危険だ」と述べた。
東電は26日、その後採取した海水で濃度がさらに上がり、1リットルあたり1500ベクレルになったと発表した。しかし、前回濃度上昇が確認された1、2号機の取水口付近は420ベクレルと半減していた。東電は、今回濃度が上がった1〜4号機取水口付近は、建設中の遮水壁の内側で汚染水がたまっている可能性があるとしている。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部