石原氏「大阪は寝ぼけたこと言ってる」6月26日 20時3分
日本維新の会の石原共同代表は党の代議士会で、橋下共同代表が地方分権の推進などのために憲法の一部改正が必要だという考えを示していることを念頭に、「大阪の本家は寝ぼけたことを言っている」と批判し、憲法全体を変えるべきだという考えを強調しました。
日本維新の会の橋下共同代表は憲法改正の方向性について、「憲法は、国家権力の乱用を防ぐことが基本だ」としたうえで、地方分権などを進めるために憲法の一部改正が必要だという考えを示しています。
石原共同代表は、26日、党の代議士会で、こうした橋下氏の考えを念頭に、「私があえてこの年で国会に出てきたのも、できれば憲法を丸ごと変えて、この国を立て直す必要があると思ったからだ。大阪の本家は憲法について寝ぼけたことを言っているが、こんなものは話にならない」と批判し、憲法全体を変えるべきだという考えを強調しました。
石原・橋下両氏は、橋下氏のいわゆる従軍慰安婦の問題などを巡る発言で関係が一時ぎくしゃくしたため、東京都議会議員選挙のあとに電話で会談し、参議院選挙に結束して臨むことを確認したばかりで、党内では、26日の石原氏の発言が新たな波紋を広げるのではないかという懸念も出ています。
憲法改正は綱領で明記
日本維新の会の橋下共同代表は、26日夜、記者団に対し、「党の綱領では、憲法の改正を目指すということになっている。石原共同代表が、その綱領を否定するという話であれば別問題だが、そうとは聞いておらず、石原氏も綱領を大前提にしていると思う。歩んできた人生も世代も違えば経験してきたことも違うのだから、考え方が全部一致するわけがない。意見が分かれそうなところは、党としては綱領で明確にしている」と述べました。
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