■車両概要

■車両解説

■はじめに

E6系新幹線電車は東北新幹線E5系との併結を考慮した、秋田新幹線用新型高速鉄道車両である。
営業最高時速は320km/hを予定しているが、2013年度末までは300km/h運転を行う。
E6系を使用し、最高時速300km/h以上で走行する列車の愛称は期間限定で「スーパーこまち」となる。
全ての秋田新幹線列車がE6系で統一される2013年度末からは、愛称を「スーパーこまち」から「こまち」へ変更する。

■E5系につづき、量産車の製造へ

2002年、JR東日本が「新幹線高速化推進プロジェクト」を始動。
最高時速“360km/h”の営業列車の製作を目指し始めたのがスタートである。

2005年6月に、新幹線軌道専用のE954形S9編成「FASTECH 360S」が落成し、その対となる新在直通用の編成が2006年4月6日に落成した。
その試作編成、E955形S10編成「FASTECH 360Z」は、2009年9月まで試験を行った。
この結果を反映させた編成が第一編成のS12編成である。
試験データはこの編成に反映され、特徴としては先頭車の形状に「アローライン」が選ばれたほか、全周ホロの採用などが挙げられる。
また見送られた装備の代表格は“ネコ耳”と言われた空力ブレーキである。

ほぼE5系と同様設備を有する。変更点等は以下の通り。

【従来型（E3系など）からの変更点】
・最高速度の向上、320km/hでの運転（＋45km/h予定）
・車体傾斜装置の導入
・案内表示器、行先表示器の大型化及びフルカラーLED化
・グリーン車座席にレッグレストの装備
・グリーン車全座席、普通車の車端席及び窓側席に電源コンセントの設置
・グリーン車・普通車全座席にLED式読書灯、可動式枕の設置
・普通車座席のシートピッチ統一（全車980mm）
・乗降口付近に防犯カメラの設置
・発光手すりの装備

などが挙げられる。
このS12編成の試験により得られたデータをもとに、量産車が製作された。量産車への変更点は以下の通り。

【S12編成（試作車）からの変更点】
・普通車全席への読書灯設置の見送り

■E6系の運用と今後の動き

2013年3月16日ダイヤ改正でデビュー。
「スーパーこまち」「やまびこ」で定期運用を開始している。
「スーパーこまち」は「はやぶさ」同様、 乗車料金に加算額（300km/h超運転による速度料金）が設定されている。
全区間を通して速度が275km/h以下となる列車は加算額を免除されている。

今後2013年度末にかけて24編成（量産先行車含む）を製造し、E3系「こまち」編成を置き換える。
段階的に量産車の投入が続いている。期別で紹介する。

【第1期】平成25年3月16日ダイヤ改正ーZ2〜Z5編成
「スーパーこまち」運用開始。

（13.03.19 改訂）

■車両編成概要

■Ｅ６系Ｚ編成　編成一覧
−−−	11号車	12号車	13号車	14号車	15号車	16号車	17号車
Z編成	E611形	E628形	E625形	E625形	E627形	E629形	E621形
細別記号	M1sc	Tk	M1	M1	M1	T	M1c
座席種		普通車	普通車	普通車	普通車	普通車	普通車
Z1	1	1	1	101	1	1	1
Z2	2	2	2	102	2	2	2
Z3	3	3	3	103	3	3	3
Z4	4	4	4	104	4	4	4
Z5	5	5	5	105	5	5	5
Z6	6	6	6	106	6	6	6
平成25年3月19日現在

■E6系Z編成 東京・秋田方11号車〜14号車 車内設備表
−−−	11号車	12号車	13号車	14号車
形　式	E611形-0	E628形-0	E625形-0	E625形-100
細別記号	M1sc	Tk	M1	M1
客室種別		普通車	普通車	普通車
定　員	23名	35名	60名	60名
台　車	DT210	TR7009	DT210	前/DT210	DT210A/後
禁煙・喫煙
設　備

■E6系Z編成 大曲方15号車〜17号車 車内設備表
−−−	15号車		16号車	17号車	−
形　式	E627形-0		E629形-0	E621形-0	−
細別記号	M1		T	M1c	−
客室種別	普通車		普通車	普通車	−
定　員	68名		60名	32名	−
台　車	前/DT210A	DT210/後	TR7009	DT210	−
禁煙・喫煙					−
設　備	-				−
車内設備:凡例
車内設備:凡例
車外設備:凡例
備　考	【トイレ】11号車は車いす対応トイレと兼用
平成25年3月16日改正現在

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