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2012年12月5日15時31分
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李嘉誠氏の長男、英ガス会社を買収、英紙「イギリスをほぼ買い取った」

【中国証券網】 香港の大富豪、李嘉誠氏の長男である李沢鉅(ビクター・リー)氏は英国の天然ガス会社ウェールズ&スウェストユーティリティーズ(WWU)を買収した。これに先立ち、英国の電力会社と水道会社を買収している。英紙は「李沢鉅氏がイギリスをほぼ買い取った」と報じている。

世界の株式市場が低迷する中で、李沢鉅氏は7月25日、WWU社を77億5300万香港ドルで買収した。これは李沢鉅氏が父の後を継ぎ、中国一の富豪になって以降、初の大型取引となる。

WWUは英国の8大ガス管運営会社の1つ、ウェールズとイングランド西南部を主な市場とし、天然ガス運輸資産の管理や天然ガスの運輸、天然ガスメーターサービスを手掛ける。英国の土地面積の6分の1の740万の顧客を持つ。

WWUを買収後、李沢鉅氏は3割近くの英天然ガス市場を制覇し、4分の1の英国人に天然ガスを供給することになる。また、同氏傘下の長江基建は、2010年と2011年に英国の電力会社と水道会社を買収しており、同国の約4分の1つの電力市場と約5%の水道市場が李ファミリーの資産となった。

李沢鉅氏は1985年に米スタンフォード大学を卒業し、21歳に父が創設した長江集団に入社した。長江基建の分割上場を担当したことがあり、長江基建の主席を務めた。2003年に米情報誌「タイムズ」に「世界の商業界で最も影響力のある人物」の1人に選ばれた。

李嘉誠氏は今年7月に財産分与を行い、李沢鉅氏は時価総額8500億香港ドルに上る22社の上場企業を持つ長江集団を引き継いだ。李沢鉅氏の総資産は2900億香港ドル以上となり、李嘉誠氏の昨年の1708億香港ドルを抜けて中国一の富豪となった。

(翻訳 王秋/編集翻訳 伊藤亜美)

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