先天性風疹症候群 新たに1人6月26日 13時8分
風疹の流行が止まらないなか、東京で、新たに1人の赤ちゃんが、母親が妊娠中に風疹に感染したことで目や心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」と診断されました。去年からの流行で、風疹によって障害が出た赤ちゃんは、東京では3人目で、全国では合わせて12人となりました。
風疹は妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあり、日本では去年の春以降、流行が広がり続けています。
東京都によりますと、先週、新たに1人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されたと、都内の医療機関から報告があったということです。
去年から続く流行で、「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは、都内では3人目、全国では12人目です。
風疹の流行は首都圏や関西を中心に全国に広がっていて、ことしに入ってからの患者の数は今月16日の時点で1万822人となっています。
風疹について多くの妊婦の相談に応じている、三井記念病院産婦人科の小島俊行部長は、「今週に入ってからも風疹にかかった3人の妊婦が相談に来ていて、障害が出る赤ちゃんは今後さらに増えるおそれがある。妊娠を希望する女性はぜひワクチンを打ってほしい」と話しています。
先天性風疹症候群と診断12人
母親が妊娠中に風疹に感染したことで、心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは、ことしに入って全国で7人となり、去年から続く風疹の流行では合わせて12人となりました。
都道府県別では、東京が3人、大阪、兵庫、愛知でそれぞれ2人、埼玉、神奈川、香川でそれぞれ1人となっています。
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