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規制委 トリチウム上昇で早く対応を
6月26日 17時45分

東京電力福島第一原子力発電所で、観測用の井戸の地下水と、原発の専用港で採取した海水の両方で、放射性物質のトリチウムの濃度が上昇している問題で、国の原子力規制委員会は、放射性物質を含む水が海に流れ出ているおそれがあるとして、東京電力に対策や調査を急ぐよう求めました。

福島第一原発では、2号機の海側にある観測用の井戸の地下水で、先月下旬から今月にかけて、放射性物質のトリチウムとストロンチウムの濃度が上昇していることが明らかになったのに続き、今月21日に採取した原発の専用港の海水でも、トリチウムの濃度が1リットル当たり1100ベクレルと、ことし4月の値の10倍ほどに上昇していることが分かりました。
26日の規制委員会では、委員から「高濃度の汚染水が海に流れ出したことが強く疑われる。流出防止に万全を期してほしい」などの意見が相次ぎました。
田中俊一委員長は会見で、「現場の作業には困難があると思うが、できるだけ早く対策を取るのが原則だ。環境にどういう影響があるか十分にデータを取ってもらう必要がある」と述べて、東京電力に汚染水の流出を防ぐ対策を急ぐとともに、海への影響について監視を強化するよう求めました。

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