トップページ国際ニュース一覧ロシア CIA元職員の引き渡し応じず
ニュース詳細

ロシア CIA元職員の引き渡し応じず
6月26日 5時34分

ロシア CIA元職員の引き渡し応じず
K10055856211_1306260912_1306260914.mp4

アメリカの情報機関が極秘に個人情報を収集していた問題を告発した、CIA=中央情報局の元職員について、ロシアのプーチン大統領は、モスクワの空港に滞在していることを認め、アメリカが求める引き渡しには応じられない立場を示しました。

アメリカのNSA=国家安全保障局が極秘に大量の個人情報を収集していた問題を告発した、CIAの元職員、エドワード・スノーデン容疑者は、アメリカが引き渡しを求めるなか、滞在していた香港を今月23日に離れ、モスクワに向かいました。
スノーデン元職員は南米のエクアドルへの亡命を求めていて、モスクワに到着したあと、経由地となるキューバ行きの便に搭乗するとみられていましたが、2日連続で姿を見せていません。
これについて、ロシアのプーチン大統領は25日、「元職員は乗り継ぎ客として、いきなりモスクワにやってきた」と述べたうえで、元職員がロシアに入国せず空港に滞在していることを認め、治安機関も含めロシア政府とは関係がないと強調しました。
そして、アメリカが引き渡しを求めていることについて、「元職員はロシアで犯罪を犯していないうえ、アメリカとの間には容疑者を相互に引き渡す国際協定はない」と述べ、応じられない立場を示しました。
ただ、プーチン大統領は、この問題がアメリカとの実務関係に影響を及ぼさないことを期待するとして、元職員が早期にモスクワを離れるよう促す立場も示しており、引き続き、元職員の動向が焦点となっています。

米「引き渡しは可能」

ロシアのプーチン大統領が、アメリカとの間に協定がないことを理由に、スノーデン元職員の引き渡しに応じられない立場を示したことについて、アメリカ国務省のベントレル報道部長は、「元職員への容疑やパスポートの不備などから、司法当局どうしの協力に基づいて、身柄の引き渡しは可能だ」と述べ、改めて引き渡しを求めました。
そして、「こうしたケースで、われわれは過去に何度もロシア側に容疑者を引き渡してきた」と述べ、アメリカはロシア側の要請に応えてきたと指摘したうえで、アメリカ政府として、司法当局と外交当局のそれぞれのルートを通じて、元職員の引き渡しを働きかけていく姿勢を強調しました。

エクアドル外相対応答えず

スノーデン容疑者が亡命を申請している、南米エクアドルのパティーニョ外相は、25日夜、訪問先のマレーシアの首都クアラルンプールの空港でNHKの取材に応じ、「スノーデン元職員はロシアに滞在しているのか」という質問に対し、「そのとおりだ」と述べました。
ただ、スノーデン元職員の現在の状況や、エクアドル政府の今後の対応については、一切質問に答えませんでした。

[関連ニュース]
k10015585621000.html

[関連ニュース]

  自動検索

元CIA職員はモスクワの空港に (6月26日 18時57分)

CIA元職員 亡命先にベネズエラ浮上 (6月26日 12時14分)

CIA元職員 ロシアの対応焦点に (6月25日 12時15分)

米 身柄引き渡しロシアと協議 (6月25日 7時58分)

CIA元職員の居場所分からず (6月25日 6時30分)

このページの先頭へ