ＪＲ前橋駅前の大型商業施設「エキータ」内で１８日に予定していた２階の食堂街のオープンが、「夏休み」に延期された。予定の変更は直前まで周知されておらず、同日昼にはエキータに足を運んで戸惑う会社員らの姿が多く見られ、再三の延期にあきれる声も上がった。

　エキータは昨年１１月、イトーヨーカドー前橋店跡地にオープン。食堂街は当初、今年２月ごろまでにオープン予定だったが、その後「春ごろ」に延期。４月にはエキータを運営する前橋グランドステーションプラザが「５月２９日」オープンを表明したが、さらに延期して「６月１８日」で正式に発表していた。

　しかし、エキータの出入り口などに張られていたオープン告知のポスターは同日までに撤去され、２階には「夏休み」への延期を知らせる張り紙が新たに張り出された。この日エキータを訪れた男性会社員（４０）は「数日前に来たときは今日オープンのポスターがまだあったので驚いている」と話し、女性会社員（３１）は「これまでも何度も延期になっている。本当にオープンするのか」とあきれ顔だった。

　エキータの再開発を手がけたコンサルタント会社「やまき」（東京都港区）によると、カラオケ店の出店が今月に入って決まり、区画変更のため工事を中断しているという。担当者は「約束を守れなくて申し訳ない」と話した。一方、屋上のビアガーデンは予定通り同日オープンした。【喜屋武真之介】