激震続きの全日本プロレスに24日、新たな衝撃が走った。30日の東京・両国国技館大会で開催される3冠ヘビー級選手権が、史上初めてPWF会長不在で行われることが判明。団体の分裂騒動を象徴するかのような事態に王者・諏訪魔(36)が早期の問題解決を訴えれば、挑戦者の秋山準(43)は引退したばかりの鉄人・小橋建太(46)に緊急来場を要請した。
分裂騒動に揺れる全日マットに、またもや悩みの種が持ち上がった。今度はPWF会長職の問題だ。PWFは3冠、世界タッグなどの全王座を管理。衆議院議員の馳浩氏(52)が2007年7月から第3代会長を務めていた。しかし、今年3月の両国大会で馳氏が突如、辞任を表明。来場していた小橋に後任を一方的に託した。
全日プロは馳氏を慰留してきたが、公務で多忙を極めていることから、ついに説得を断念。後任人事が決まらないまま6・30決戦を迎えることになった。
そのため諏訪魔VS秋山の3冠戦を筆頭に、世界ジュニアヘビー級選手権(王者・金丸義信VS田中稔)、アジアタッグ選手権(王者組・鈴木鼓太郎、青木篤志組VSカズ・ハヤシ、近藤修司組)もPWF会長が空位のまま行われる。41年の歴史を誇る全日プロでは初めてのケースだ。
まさに現在のドタバタぶりを露呈する形の大一番。3冠王者・諏訪魔は「混乱してる時期ですし、馳さんも撤回することもない。非常事態ですよ。とにかく防衛して両国の次の3冠戦までには新しいPWF会長を。不安材料を取り除いていかないと」と声を張り上げた。
諏訪魔に挑む秋山も人ごとではいられない。「3冠ベルトとしてもどうかと思う。この動乱の時に(認定証を)読める人は一人しかいない。会長に就任してほしいとまでは言えない。呼んでくれ!」と、フロントに盟友・小橋の招聘を訴えた。こんな時期だけに会長就任などとても依頼できないが、タイトルの権威を取り戻すためにも、立会人として認定書を代読してほしいという。
元3冠ヘビー級王者で不敗のまま王座を返上した小橋なら資格は十分。現行メンバーによる最後の両国決戦は、何から何まで異例ずくめとなってきた。
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