国民的人気グループ、サザンオールスターズが8月7日発売の新曲「ピースとハイライト」で再始動する(本紙既報)。ボーカルの桑田佳祐(57)が食道がんを患ったことで、一時は不可能ともいわれていたグループが再び、日本全国へサザン旋風を巻き起こす。この復活の裏には桑田の震災の被災地、東北への熱い思いと、グループ結成35周年という大きな「節目」があった。
同曲は外国車のCMソングとして25日からオンエア。8月10日の日産スタジアム(横浜)を皮切りに、9月22日まで全国5会場で計9公演のツアーも行う。
グループとしての活動休止から5年。ファンらの間で根強い再結成待望論がありながら、日の目をみなかった。それでも「再結成するのなら、今年をおいてほかにない」ともいわれていた。
桑田は2010年7月に食道がんが見つかり、初期の発見だけに手術は成功に終わったが、転移の不安は付いて回った。回復したからといって、すぐにサザンの活動を再開させるところまでには至らなかった。
しかし、ある音楽関係者は「さすがに術後は定期的に通院していたそうですが、転移もなく、現段階では問題ないという検査結果も出たそうで、サザンとしてのグループ再開に踏み切ったのでしょう」と明かす。
「09年からのグループの無期限活動休止」を08年に発表して以降、桑田はソロで東日本大震災の被災地でのライブなども精力的に行ってきた。
「病み上がりだったこともあって、テレビに映る桑田さんは万全の様子ではなかった」(あるテレビ局関係者)というが、各所では万来の拍手と歓声を受けてきた。その声援に応えるように日本全国に希望を与えてきた。
だがやはり、「サザンオールスターズでやれたら…」という思いはあったはず。
だからこそ、今回のこのグループ再始動ではシングル「ピースとハイライト」のリリースを発表するとともに、全国ツアーにも打って出ることを決めた。
「桑田さんが健康面で大丈夫と判断したといっても、決して問題がないわけではない。メンバーの年齢を考えても、結成35周年という大きな節目の年を逃したら、再結成して全国ツアーをさせるところまでは…。なかなか難しい問題も出てきますからね」とは別の音楽関係者の話だ。
サザンの活動休止中、桑田はソロでアニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)のエンディングテーマを歌うなど、これまでには見られなかった仕事をこなした。
こんなイレギュラーな活動について前出のテレビ局関係者は「サザン、桑田のファン層はそれなりに高齢化していますが、こういうアニメに出すことによって、低年齢層や幅広いところにアピールできる。そうしていかないと、という思いがあったんでしょうね」。
今回の再始動は、さまざまな熱い思いが詰まっているだけに、よりパワーアップされたサザンを見ることができそうだ。
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