<マツダオールスターゲーム2013>プロ野球の「マツダオールスターゲーム2013」(7月19日・札幌ドーム、20日・神宮、22日・いわき)のファン投票最終結果が24日に発表され、日本ハム・大谷翔平投手(18)は外野手部門3位で選出された。ファンは夢舞台での“二刀流実現”を期待しているが、その可能性はどれだけあるのか…。舞台裏を追った。
大谷は28万4737票を集め外野手部門3位で選出された。高卒ルーキーのファン投票選出は2007年の楽天・田中以来。「実力では自分より上の選手がたくさんいる中で選んでいただいたのはすごくうれしい。一流選手ばかりなので多くのことを勉強できればいいと思いますし、期待に応えたい」と選出の喜びと抱負を語った。
注目されるのは夢舞台での「二刀流」実現なるかだが、パ・リーグの指揮を執る日本ハム・栗山監督は「(大谷は)外野で選ばれたわけだし、投手もいっぱい選ばれるわけだから。翔平(の使い方)がどうのというのは全然考えてない。(全球団から)バランスよく他の選手から不満の出ないようにしないといけないから」と、言葉を選びながら明言を避けた。
それも当然だろう。この日はファン投票が発表されただけで、今後は27日の選手間投票発表、7月1日の監督推薦発表を経て、最後の1枠を再びファン投票で選ぶプラスワン投票が行われ、最終的に7月10日にセ・パ32人ずつの編成が発表される段取りとなっている。
たとえ思っていたとしても、最初の節目で指揮官が誰より目をかける自軍のスター新人の二刀流起用を明言すれば、これから選ばれる投手の気分を害する恐れがある。ましてや「外野手」としてファン投票選出された大谷はもう一方の「投手部門」では10位以内にも入っていない。「それどころじゃない。他球団の選手を預かるというのは責任がある。なるべくみんなが見たい選手に出てもらうようにやっているしケガのないよう、ペナントに影響のないよう帰してあげないといけない」(栗山監督)と大谷に関する質問を自らの職務への言及のみにとどめたのは賢明な判断ともいえる。
ただ、一方で「投手としては起用しません」とも語っておらず「ウチの選手になにかあればフォローしなくちゃいけない」と、大谷の投手起用に含みを持たせた。現実問題、現行3試合制の球宴での投手起用は難しく、後半戦を考えて多くの投手が登板したがらない第3戦(22日・いわき)あたりに大谷緊急登板のチャンスは十分に巡ってきそう。
ただ、その機会は同じベンチに入るパ・リーグ投手陣の納得を得た上で、さらにスタンドのファンの後押しがあって実現するもの、と指揮官は考えているようだ。
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