沖島 離島指定へ 湖沼で初 定住促進へ交付金支給
離島指定基準が約半世紀ぶりに見直されたことを受けた国土交通省の諮問会議で24日、琵琶湖の沖島(滋賀県近江八幡市)を離島地域に加えることが事実上決定した。湖沼の島の指定は全国初。
国交省によると、離島全体の人口は、約60年前に比べて50%以上減少している。沖島は今回の離島指定に伴い、深刻な人口減少を防いで定住を促進するため、ハードとソフト両面で国などからの支援を受けやすくなる。
具体的には、公共事業の補助率引き上げ▽自治体が行うソフト施策への交付金の支給▽雇用創出が見込まれる設備取得のための低利融資―など。
近江八幡市は、旧石切り場を活用した防災拠点兼観光施設、観光船が寄港可能な港湾、島内周回道路の整備を検討している。
今回、新たな離島指定の検討対象は23島。そのうち沖島を含む6島が実際に指定される。改正離島振興法に基づく見直し指定基準に「人口減少率10%以上」の要件も導入されたため、29%の沖島は基準を満たしていた。
諮問会議は27日に正式決定し、国交相などが7月にも指定する見通し。
【 2013年06月24日 23時00分 】