安愚楽牧場:「牛の数は足りていた」…元社長、容疑を否認
毎日新聞 2013年06月26日 02時30分(最終更新 06月26日 02時36分)
安愚楽牧場(栃木県那須塩原市、2011年8月に経営破綻)による特定商品預託法違反事件で、逮捕された元社長、三ケ尻久美子容疑者(69)が警視庁の調べに対し、「牛の数は足りていたので犯罪にならない」と容疑を否認していることが分かった。三ケ尻容疑者の弁護士が25日、明らかにした。
三ケ尻容疑者は11年4〜7月に顧客とオーナー契約を結ぶ際、繁殖牛の数が不足していることを隠し、事実と異なる説明をしたとして18日に逮捕された。
しかし、弁護士によると、三ケ尻容疑者は「広告していた分の牛はいた。罪にはならないはずだ」と強調。一方で顧客に対しては「約束通りの配当ができず申し訳ない」とも話しているという。
安愚楽牧場は契約上9万〜10万頭の牛がいるとされていたが、実際は5万〜7万頭程度だったことが判明している。【福島祥】